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内容説明
日本の食文化は豊富な食材に支えられている。水田と農村、海と畑から食材がどのように生み出されるか、漬物・日本茶からワインまで、日本の地勢を読み解きつつ楽しく紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
102
日本という国は世界的には大きくはない国だが地理的に南北に長く北海道から沖縄などの島々まで気候も様々だ。そんな日本だからこそ様々な食材と旨い料理がある。この本では和食の食材についてその名産地や作られるようになった背景、著者のエピソードを交えて書かれている。スーパーマーケットに行くと溢れんばかりの食材が並んでいる。手に取ると産地が表示されていてこんなところで取れるのかこんなものを作っているのだなと思う時がある。逆に言えば所変わればスーパーに並ぶものも違うはずだ。しかし日本の食糧自給率には憂いがある。図書館本2021/11/13
skunk_c
55
地理屋の口癖として「ある地域(国)の農業などを知るには、その地域(国)の食文化からアプローチするのがよい」を連発する者からすると、まさに我が意を得たりの一冊。日本の豊かな食文化とそれを支える「生業」としての社会を、豊富な写真を示しながら、生き生きと描いている。行きたいところがまた増えた。和食と言いながらオーストラリアやらイタリアやらのワインの話が出てくるじゃないかなんて、野暮なことは言いなさんな。著者が(自己満足の殻に閉じこもるのではなく)楽しんで書いている文章、読み手も楽しくなるのよ。ああごちそうさま!2021/01/18
雲をみるひと
31
和食の食材について、食材そのものではなく産地や地域毎の料理方法などを深掘りしたもの。料理本ではないし地理学的という感じもあまり受けないが、発想が良いことに加え作者の個人的体験も多く語られていて興味深く読める。2022/01/20
ようはん
14
棚田や斜面の蜜柑畑のように伝統的な食文化が日本特有の風景を作ってきたけど近年はその風景も失われつつあるんだろうな。割と著者の脱線気味な話は多いけど個人的には面白い。2021/06/26
センケイ (線形)
8
この本で特に惹かれたのは、景観というよりも、名産品の分布や、その地での人との関わりなどだった。もちろん気象条件や地形などが条件にはなるだろうけれども、それだけではなく、どのような物流や需要を経たからこそそれが代々続けられてきたのか、という視点は、歴史書に近い味わいかもしれない。そして、それがその地域の人の暮らしの1日や1年の周期をどのように作ってきたかという。食材の作られた場所での文化に思いを馳せながら食べる、そんな嗜みをするための助けになる本かもしれない。2022/01/28
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