内容説明
14歳から読める!わかる!
カラ―図版満載の大好評図解シリーズ! 第6弾!!
「図解」で俯瞰すると見えてくる日本の戦後政治、日本とアメリカの「相互関係」の構造と歴史。
目次
第1部 日本を改造せよ
第2部 東西冷戦に組み込まれた日本
第3部 高度経済成長の光と影
第4部 変革を求めて激走した時代
第5部 アメリカ経済に翻弄される日本
第6部 露わになった戦後日本の矛盾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
86
14歳の少年少女に読んでもらうならば、少子高齢化・世代間格差の問題を取り上げないと。もちろんアメリカとの関係を書くことは悪くはないと思うし、どのような考えに基づいて戦後政治を語ることは書く人の自由だ。ただタイトルに「14歳から知る」と言う枕詞をつけるならば、今とこれからの勤労世代が背負うことになる途方もない国民負担(国税+地方税+社会保障負担+国債費)について触れないといけない。その問題に触れずに戦後政治を語っても単なる「ガス抜き」にしかすぎないと感じた。2020/04/02
禿童子
29
まだ安倍政権下でアベノミクスが進行中の2018年刊行という限界はあるが、概ね戦後(昭和20年~平成30年)の時系列を総理大臣と内閣の性格(対米従属VS独立路線)で大別して、その時代の重要なトピックと合せてコンパクトに分かりやすく視覚に訴えるグラフィックで説明しているので有用な本だと言える。問題は、本書が自民党・官僚・財界が対米従属を軸に回り続け、それから逸脱する政権をスキャンダルで失速させて、対米従属を強化する方向に動いてきたという見方に固執しているように見えるのが気になる。参考文献に偏りがあるのでは。2024/07/08
かなた
6
固定相場制の円安から変動相場制、プラザ合意により円高に。日本の輸出による利益は大きく減った。BIS規制って日本にとってものすごい影響あったんだ。銀行の合併はBIS規制を乗り越えるために必要だった。貸し渋り&貸しはがしは金利引き上げと不動産融資規制。2020/08/02
友川サイコー
4
アメリカが、君たちの国に居続けているのではない。君たちが、日本を与えたのです。君たちが、彼らを、居続けさせているのです。という言葉があとがきに出てくる!インド独立の父マハトマ-ガンディーの言葉を模しての一節とのこと。この本が題名通り現代の中学生の必読書になることを望む!2019/11/09
yokkin
3
非常に分かりやすい。原子力問題やバブル崩壊までの道のりなどが詳しく解説されています。実体験としてあるので、東日本大震災時の福島第一原発事故の初期の情報操作は、私自身すっかり専門家の意見を信じてしまった。正しい情報を見極めることは難しい。2022/08/31