内容説明
16人の気になる「あの人」とホムラさんの、今日はとことん短歌談義。
「NHK短歌」テキストの人気連載「穂村 弘、対して談じる。」でお迎えした短歌好き16名との、待望の対談集。
穂村さんの熱望から対話が実現したゲストは、意外な「あの人」たち。
短歌からひと、ひとから短歌が見えてくる。
ゲスト:北村薫(作家)、酒井順子(エッセイスト)、三浦しをん(作家)、清家雪子(漫画家)、高原英理(小説家)、知花くらら(モデル・女優)、金原瑞人(翻訳家)、文月悠光(詩人)、鳥居(歌人)、朝吹真理子(小説家)、小澤實(俳人)、保阪正康(ノンフィクション作家)、里中満智子(マンガ家)、吉澤嘉代子(シンガーソングライター)、名久井直子(ブックデザイナー)、俵 万智(歌人)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
79
楽しかった!好きな作家さんとの対談も然り、存じ上げない方も居ましたがその活動背景も文面から多少理解できて良かったです。私は短歌は詠めないけれど、人の作品を口に出して読むことで日本語の奥深さ面白さも感じられます。これまであまり意識したことのない散文と韻文。詩と短歌と俳句と。中身のギューっと詰まった濃い1冊です。最後の俵万智さんの言う穂村さんのエッセイでの社会適応出来ないトホホなキャラと実際の本人とのギャップが凄くあること。本当に言い得て妙です。業界にファンが多いほむほむの魅力はそこにも有るんだろうな。2021/05/27
佐島楓
69
再読。ボリュームがあって時間がかかった。対談はやはりスリリングだ。お互いに素顔をさらす展開になる。というわけで穂村弘ファンにおすすめの一冊。枝分かれ的にゲストの方々の作品にも興味が出てきておもしろい。とくに里中満智子さんの漫画(この方の作品はマンガ、とカタカナにひらいてはいけない気がする)が読みたい。2022/08/11
佐島楓
54
痺れっぱなし。対話によって、ことばの森のそのまた奥に分け入っていく。2020/12/17
KEI
41
様々なジャンルの方と穂村さんとの対談集。驚いたのは写真の穂村さんはラジオで聴く声とは全く違う若々しい事(笑)そしてゲストの興味や知識に応じで的確に話を進めるのは凄いと思った。面白かったのは三浦しをんさん、酒井順子さん、知花くららさん、俵万智さん。読んでいて、たくさん歌集を読みたくなった。先ずは穂村さんの「シンジケート」「水中翼船炎上中」かな。 2021/03/30
愛玉子
37
歌人・穂村弘が短歌について語り合うのは、作家、詩人、漫画家にブックデザイナー(名久井直子さんだ!)と、何とも豪華な十六名。北村薫さんの「短歌=作者本人」思い込み説は、私もハッとしました。ほむほむの肉食系の作品とか、最初びっくりしたもんね。短歌の「型」はスポーツの「技」と同じで、自分の中に短歌のストックがあればあるほど技(型)の見極めも容易になり、良し悪しが判断できるという論旨には、ほほーとなりました。私の好きな笹井宏之と明石海人を推していた鳥居さんの作品を読んでみようかな、気軽に読める感じではないですが。2021/03/09