角川文庫<br> 介護士K

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角川文庫
介護士K

  • 著者名:久坂部羊【著者】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2020/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041099698

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内容説明

介護施設「アミカル蒲田」で入居者が転落死した。ルポライターの美和が虚言癖を持つ介護士・小柳の関与を疑うなか、第二、第三の事件が発生する――。介護現場の実態を通じて人の極限の倫理に迫る問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

78
介護施設で起きた連続死は不慮の事故か、殺人事件か。「長生きで苦しんでいる人は早く死なせてあげたほうがいい」厳しい現場に身を置く介護士の言葉には頷けるところもあるけれど、楽にしてあげたい気持ちと実行する行動は簡単には結びつかない。自分が苦しくなった場合と大切なひとが苦しい場合はまた違うだろうし、答えは出ないがいろいろと考えさせられた。2023/02/08

紫 綺

53
単行本にて読了。全身麻痺で植物人間状態になった時は、マジで死にたいと思った。しかし、動けないので当然自死はできない。そんな時、介護士Kが居てくれてたら…。て思ったかもしれない。2023/07/18

坂城 弥生

53
「介護」避けられない、避けられないと繰り返しながらも棚上げしてる問題の一つ。黒原医師の言葉は間違いなく正鵠を射てるんだろう。公の場で口にすれば確実に非難されるけど。2021/01/13

菜穂子

46
川崎の老人介護施設で起きた事件を元に書かれたもの。日常の介護や対応に疑問を投げかけ、虐待が起こる素地など、内と外からの捉え方は決して簡単に理解出来るものでは無いけれど、死なせてあげることが介護が必要な老人の希望を叶えるための手段だったと言う発想には至らない。悩みつつも良い介護を目指している方たちの心を打ち砕くような出来事だった。先日長年老人介護施設で過ごした伯母が95歳で息を引き取った。コロナ禍で会えなかったがとても穏やかな顔だったと従姉妹から聞きほっとした。2023/02/23

カブ

34
介護施設で起こった転落事故、窒息死。1人の介護士との関わりから事故ではなく事件へと捜査が進む。現実の厳しい介護現場に立ちすくむ。それでも殺人は容認できない。犯人とされる介護士・恭平が怖い。2023/02/20

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