内容説明
日本橋の村田屋は創業百二十周年の老舗眼鏡屋。そのあるじの長兵衛は、すぐれた知恵と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。
ある日、目明かしの新蔵が長兵衛に助けを求めてくる。住吉町の裏店で起こった人殺しの本当の下手人を挙げるのに長兵衛の力を借りたいという。
浜町の目明かし・巳之吉が、殺人が起こった長屋の者たちの手を検分して、手が汚れていたというだけでそこに住まう十七の娘おさちに縄を掛けたという。
ろくな調べもせずに罪なき娘を引き立てたことに怒りを覚えた長兵衛は、広い人脈と持ち前の人柄を発揮して事件を解決に導く。
長兵衛の評判がますます高まる中、今度は木場の檜問屋・福島屋矢三郎の遺言状の真贋鑑定を依頼される。
息子の豊太郎に遺されたものの他に、矢三郎の弟・新次郎の許にも遺言状があるのだという。
長兵衛は天眼鏡で真贋を明かすが、福島屋を自分のものにしたい新次郎の企みによって、事態は思わぬ方向へ動き……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふぅ
7
読み終えて、長兵衛はお爺さんだったかしら…と前に戻って確認。役者も顔負けの男ぶり、若い頃は娘たちがこぞって岡惚れする五十路近く渋みが加わった現在とあった。やはり見た目は大事。読む方もイメージが大切かも、新蔵や幹二郎も良い男ぶりなのだ(見た目も中身も)、読むスピードがあがる。とても面白かった。次巻も手元にある、すぐに入っていこう。2025/01/24
ハナジロー
3
⭐⭐⭐⭐☆2021/06/18
りんごさん
2
こち方の登場人物はみなイイ男 ( ´∀` ) 頭に浮かぶ場面の映像も楽しみというもの 天眼鏡は何から何までまるっとお見通しだぃてやんでいべらぼうめ!という雑な話ではなく丁寧で粋なお話でした。2025/05/03
asky0084
1
★★★★☆2021/02/07
megumegu8
0
江戸末期の町人の世界の豊かさに圧倒される。 長兵衛はあまり出てこない。
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