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内容説明
描かれるのは、幕末の器才・吉田松陰! 幕末という狂乱の時代の中で、教育とは何か、人とはどう生きるべきなのかを説く。今まで描かれていなかった伊藤博文のやりのこした想い。高杉晋作がなぜ、狂乱のカリスマとなれたのか。そして、なぜ吉田松陰という幕府転覆の核が生まれ、その男の目に日本の未来がどう映っていたのか。全日本人必読の美麗ヒストリーコミック。時代を越えて“狂”のレクイエムが鳴る……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
31
「ああ・・・いたな・昔だ・もう50年も昔の事だ──あの人は確か・30歳にもなる前に、若いまま死んだのだ」。貧しい家の出ながら初代内閣総理大臣にまで登り詰めた伊藤博文は、70近くになりかつて自身に大きな影響をもたらした恩師の事を思い出していた。脱藩した事から士席を剥奪されるも松下村塾を立ち上げ、その苛烈な思想でもって高杉晋作らを明治維新へと導いていく「先生」・吉田松陰との記憶を。読み友さんの感想から。「ここは今から倫理です」の雨瀬シオリの新作。またどえらい色っぽい吉田松陰が出て来たなぁ(以下コメ欄に余談)。2020/12/24
akihiko810/アカウント移行中
23
2巻まで。「幕末の狂人」吉田松陰の生涯を描いたマンガ。 長州過激派の思想のもととなった人物。松下村塾を開き、そこで数々の門弟に教え、わずか29歳で死刑に処される。 松陰を軸に、幕末の偉人たちの若かりし頃の群像劇としてとても秀逸な作品。日本史好きなら絶対に読むべし、な作品。「このマンガがすごい」にノミネートされて当然の内容だと思うのだが…。 作者の雨瀬シオリは、「ここは今から倫理です」「結ばる焼け跡」と傑作ぞろいの連載中ですごい。2023/07/27
空のかなた
23
衝撃的な、こちらを押し戻すような、迫力。「諸君、狂いたまえ」、「狂うた男は美しいぞ」この科白がハマりすぎる松蔭の狂気、眼力、立ち姿は圧巻。安政の大獄、幕末の志士、吉田松陰が目指した志や彼が幼くして学んだ山鹿流兵学、知らなかったことが多すぎて、もっと知りたいと切に思う。29歳で処刑された短い人生がどう描かれていくのだろうか?作者がどうして松蔭を描こうと思ったのか、松下村塾の前で何故か号泣してしまったという巻末に書かれたエピソードが良い。2021/07/15
軍縮地球市民shinshin
14
珍しい吉田松陰の漫画。松陰自身と松下村塾の塾生の視点で語られている。塾生は伊藤博文と高杉晋作が登場。松陰は激しい人で、29年という短い生涯を一気に駆け抜けた、という印象だ。この漫画は時系列に沿って松陰の生涯を描いていないので、幼少期に戻ったり牢獄に繋がれていたり、死んだあとだったりと忙しない。これに慣れないとストーリーもつかみにくく感じてしまう危険性がある。結構幕末の長州のことをわかっている人向け。2021/01/03
緋莢
12
「高杉くん…何故 君は狂わない…」どんな身分の人間でも入れて、その全員に分け隔てなく教えてくれるという 松下村塾。伊藤利助(後の伊藤博文)は、吉田松陰に習うために松下村塾を訪れ…『ここは今から倫理です。』著者の作品。1話目は、後に初代内閣総理大臣になる伊藤利助が、吉田松陰と出会う話。「みじめなのが嫌です(中略)美しく生きるにはどうしたらいいですか…」という伊藤に、「ばかだ君は(中略)もっと狂えよ伊藤くん 狂うた男は美しいぞ 狂え――伊藤」と言い放つ松陰(続く2024/01/20