内容説明
弁護士及び民事裁判官としての経験を踏まえた著者が、民事訴訟の実務における知識と留意点について解説する。訴訟の進行に従って実務の流れを概観でき、文献等に明示的な記載がない「実務上の運用」(暗黙知)についても言及。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
2
民事訴訟実務の概説書。視点としては、企業法務のためのという言葉が付いてはいるものの、それに限られることなく、民事訴訟実務を行う際の暗黙知を明文化することを試みたものになっていると思う。内容としては、第1審から上告審まで、それぞれのフェーズにおいて、代理人としてどのような点を注意すべきかということが実務に即した形で触れられておりわかりやすい。企業内の視点から言うと、証拠保全のコラムのように、顧問弁護士へ連絡する時間が取れない場合の対応を準備する必要を強調するなど、なるほどと思う視点があった。オススメ。2020/05/02
かいのすけ
0
民事訴訟に関連する諸制度の解説に加え、それを相手方をけん制したり裁判所の心証を伺ったりするのにどう使えるかも書いてある。民事訴訟がしたくなる本。めちゃくちゃおもしろい。2019/09/28