内容説明
雛見沢村の転校生・前原圭一にとって、園崎魅音は仲のよい男友達のような存在だった。しかし双子の妹・詩音の登場で、魅音も一人の女の子だと知る。そして迎えた「綿流し」のお祭り。軽い気持ちで忍び込んだ禁断の祭具殿――それが間違いだった。語られる村の秘史と、綿流しの残虐な真実。村の裏側を知ったこの夜を境に、圭一を取り巻く世界は変貌していく……。
※小・中学生に読みやすいよう総ルビ&イラスト満載のジュニア文庫として再編集したものです。
※本書は、2000年発表の同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に 綿流し編』のシナリオをもとに、著者である竜騎士07氏自らが全面改稿し、2007年に講談社BOX、2011年に星海社文庫より、小説として刊行されたものを、加筆修正のうえ双葉社ジュニア文庫化したものです。(2020年12月現在)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羊山羊
6
園崎姉妹の少女らしいもう一つの顔と雛見沢村の歴史に一歩踏み込む綿流し編。フェスティバルスリラの残虐な雰囲気がフッと作中に血の匂いをよぎらせる。ホラーのお祭りだ。凄い。一方で本著は日常パートなので、詩音、魅音、圭一のハーレム具合をたっぷり楽しめる1冊でもある。しかし。こうして大人になって再読してみると、これがジュニア文庫で採録された理由もよくわかる気がする。伝説的作品である以上に、変なホラーを読むよりひぐらしを読むほうがホラーをより多く知ることのできる要素が沢山だ。改めて本シリーズの魅力を知った。2021/09/06