内容説明
本当にもう、バカばっかり……。「退屈」のため息をもらす美貌の女怪盗・麝香姫(じゃこうひめ)に天才(かもしれない)青年探偵・間宮諷四郎が挑戦! 美貌の女盗賊VS.遊民探偵青年! ――近頃、帝都・東京を賑わすのは、「真に美しいものしか狙わない」美貌の女怪盗・麝香姫の噂ばかり。彼女からの予告状(こいぶみ)が舞い込んだ神宮寺家でも、幻の「青い薔薇」が盗み出されるのでは、と戦々恐々。しかし裏には、もっと巨大で黒い陰謀が、隠されていたのだった……。天才探偵・間宮諷四郎との戦いの行方は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
komaneko
25
この作家の「書物迷宮」って作品が面白かったので読んでみたが、これは楽しめなかった。キャラも月並み、内容もどっかで見た感じでちょっとがっかり…。その上、時代背景が一番苦手な「昭和初期」だったし…。 ただ、浪曲師みたいな語り口調の文章はなかなか面白かった。。。かな。2016/09/25
gonta19
13
2011/12/16 Amazonより届く。 2012/2/17~2/18 メフィスト連載の書物狩人シリーズで知った赤城毅氏。世界観が気に入ったので、読み始めるなら初期作品からと購入。いやいや、良い意味で裏切られた。ル・シャスールシリーズとは全く違うが、私が妙に好きな田中芳樹氏の薬師寺涼子シリーズを彷彿させる本作品。取り締まる側と取り締まられる側の違いはあるが、麝香姫こと香月百合子とドラ除けお涼は相通ずるものがある。続編がないようだが是非お願いします!2012/02/18
みやしん
4
「どこかで見たような」とか「レトロ」とか「ベタ」等々言葉にするとマイナス風に聞こえるが、ひねりや味付けが強すぎて小難しくなるなら王道的展開も時には悪くない。だって読みやすいんだもん。格差ツンデレとは男の夢の一つって薬師寺涼子だ。
ソラ
3
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 近頃、帝都・東京を賑わすのは、「真に美しいものしか狙わない」美貌の女怪盗・麝香姫の噂ばかり。彼女からの予告状が舞い込んだ神宮寺家でも、幻の“青い薔薇”が盗み出されるのではと戦々恐々。しかし、裏にはもっと巨大で黒い陰謀が隠されていたのだった…。天才探偵・間宮諷四郎との戦いの行方は。 2008/03/17
fuuco(風子)
3
昭和初期、帝都、美貌の女怪盗、エリート天然?探偵、青い薔薇、社長令嬢。とってもベタだけど、これらのキーワードが好きならわくわくする探偵小説。麝香姫と諷四郎の舌戦が繰り広げられる第3章が楽しい。無意識に脳内実写化をしていました。ふたりがもう少し接近した続編が読みたいです。2011/09/22