講談社文庫<br> ミルキー

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講談社文庫
ミルキー

  • 著者名:林真理子【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2020/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062756204

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内容説明

ハマる、落ちる、とける。大人の女の危険な恋。林真理子のビターな恋愛小説――「人妻とのつき合いは、いろいろな味をそのつど男に与える」……産休明けで、諸橋陽子が職場復帰した。広告代理店に勤める奥村裕一は、妊娠前の陽子と、数回関係をもっていた。子どもを産んで、以前より美しくなった彼女を、裕一は誘うが……。という表題作「ミルキー」を含む、女の秘密がぎっしり詰まった12作の短篇集。女の顔は、恋の数だけ何度も変わる、美しく、いやらしく……。恋とセックスのためなら女はどこまでもずるくなる。背徳の恋愛ストーリー集。ハマる! 大人の女の恋愛小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

105
とろけそうな甘い女性の秘密が詰まっています。恋愛とはいえ「不倫」の恋。綺麗な恋愛ではなく、とろりとした情のある恋愛。適度に愛し愛されて、軽く流せるけれど、その時間は溶けるような感覚を味わえる恋愛だからこそ不倫の恋にハマっていくのかなと思いました。怖いけれど、甘い誘惑がある世界を華麗に描き出した短編集。背徳の色彩に魅せられる自分が恐ろしいです。まぁフィクションだとわかっているからですが。2016/08/15

佐島楓

32
短編集。いずれも壮年を過ぎた男女の恋愛を扱っている。結婚とは、男性の世間体と女性の打算の産物なのだろうか。げんなりとし、そして怖いような哀しいような気持ちになった。2014/10/06

ひかる

25
色んな不倫のお話が詰まっています。女ってこういう所あるよねえと共感してしまう自分がいました。言いにくいですが自分と重ねてしまうお話もありました。恐ろしい。思わず一気読みしてしまいました。『前夜祭』『鈴木君のこと』『仲良しこよし』がお気に入り。林真理子さんは初読みでしたが違うお話も読みたくなりました。2016/11/17

salvador

17
様々な不倫をする女たちの短編集。全力で挑む恋なんてもうしない。適度に愛し愛され、女であることを認識でき、自分の中にある羨望や諦念、欲望と優越感などを満たしてくれる。彼女たちにとって、不倫は都合よくて楽なんだろうな。ふとしたきっかけで始まって、いつでも縋ることなく終われると思ってるからこそ、いつまでも続くんだと思った。生命力漲ってる!2015/11/30

のぶのぶ

16
中年の不倫をテーマにした短編集。不倫の気持ちに共感できずに読みきってしまった。それにしても、不倫の短編を続けざまに読むと、普通の家庭にも大なり小なり不倫が蔓延しているのかなあと思ってしまう。結婚し、家庭や家族をもち、生活疲れを感じてくると、不倫、新たな男女関係を求めたくなるのだろうか?最後の「たそがれて」を読むと、結婚相手にはできない姿を見せられる相手なのかもしれない、不倫相手は。何となくわかるような、でも、不倫はできないなあ。表題作「ミルキー」は、確かにと思う。乳の味。2014/07/19

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