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内容説明
池上彰がマルクス経済学の専門家と対談。資本主義や社会主義の歴史を振り返り、世界経済の現在・過去・未来をわかりやすく解説。混迷の時代を生き抜くために我々は何をすべきか? アメリカ大統領選挙後の動向も見据えつつ、未来への指針を提示。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
格差の極大化と中間層の貧困への転落は世界的にすすみ、行きづまった資本主義はどこへ向かうのか。いま「社会主義」がなぜ注目されるか。池上彰さんとマルクス研究の第一人者による社会主義論。コロナ禍で露呈した資本主義の限界。拡大成長が前提の資本主義では格差が生まれる中で、そもそも社会主義とは何かソ連や中国、東欧や中南米の事例をあたりながらの解説はなかなか興味深かったですけど、欧米各国などの現状も踏まえつつ、資本主義で足りていない部分を社会主義的要素で修正してゆく選択肢は、確かに一考に値するかもしれないと感じました。2021/02/01
mintia
21
資本主義もグローバル化すると、ほぼ全員負け組になってしまう。コロナ禍により資本主義の範囲内で社会主義的な政策が必要に迫られる。2021/05/07
tetsu
21
★4 資本主義の限界、これまでの社会主義の失敗、ポピュリズムや自国ファーストなどを論点に、池上彰と的場昭弘が対談。 SGDsやコロナによる価値観の転換のより、これまでの消費拡大による経済成長を前提とした世の中の仕組が成り立たなくなってきつつあることを、薄々感じつつも、次の世の中のビジョンがなかなか見えてこない。 この本のタイトルの社会主義はちょっと誤解を招く印象だが、知的水準が高められた国民による共和制のような社会が目指すところなのかなあ。2021/03/21
はる坊
20
コロナ禍において、資本主義ではどうも解決出来そうにない課題が浮き彫りになったことで、改めて社会主義の見直しをしていこうというのが本書の趣旨。 アメリカは自由主義を行き過ぎた結果、格差がひどくなっている。 日本もそれに追随している。 キューバは社会主義国家だが、医療と教育の点において参考に出来る部分がある。 正直どちらも良い点と悪い点がある。 でも世界的にも資本主義に偏り過ぎているからこそ、社会主義的政策は必要になってくる。2021/08/08
ナン
19
対談本で頁数も多くなく、サクサクと数時間で読了。面白い指摘はいくつかあったが、率直に言えば「いまこそ社会主義」とまでは感じず、先に読んだ『僕らの社会主義』の方が面白かった。これは私が地方在住だからかもしれないが。とはいえ、両方の本に共通している、「ソ連型だけが社会主義じゃないですよ」「社会主義には見るべきところもありますよ」というのはその通りかと。また、プルードンの本は挑戦する価値があるかもと思った。2022/02/13