講談社現代新書<br> 証言 羽生世代

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講談社現代新書
証言 羽生世代

  • 著者名:大川慎太郎【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2020/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065219553

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内容説明

■■■彼らはなぜ「強かった」のか?■■■

■■■「一つの時代」は本当に終わったのか?■■■

世代交代が進む中で
天才たちはいま、何を思い、考えているのか。

危機感と劣等感、痛恨と意地
敬意と憧憬、そして誇り―。

羽生善治・渡辺明・谷川浩司・佐藤康光
森内俊之・藤井猛・郷田真隆・久保利明・先崎学ら
計16人の棋士のロングインタビューを収録。

・・

将棋界において30年以上にわたり
その頂点に君臨し続けてきた「羽生世代」。

しかし50歳が近づくにつれて
彼らの成績はゆるやかに下降し始めた。

そして近年は、藤井聡太ら精鋭たちに押され、
以前のような圧倒的な結果を残せなくなっている。

世代交代が現実のものになったのだ。

 羽生世代の棋士だけでなく
 羽生世代の突き上げを食らった年上棋士
 羽生世代の牙城に挑んできた年下棋士たちが
はじめて明かした本音とは。

 「奇跡の世代」の深層に気鋭の将棋観戦記者が迫った。

【本書のおもな内容】
■序 章 将棋界で起きた「31年ぶりの一大事」:大きな転換期を迎えた羽生世代

■第1章 羽生世代はなぜ「強かった」のか:突き上げを受けた棋士の視点
谷川浩司 黄金世代と対峙してきた“光速流”の本音
島 朗   「55年組」やいまの若手と彼らは何が違うのか
森下 卓  世代の狭間で気持ちを崩した俊英の告白
室岡克彦 強豪たちに大きな影響を与えた先達の見解

■第2章  同じ世代に括られることの葛藤:同時代に生を受けた棋士の視点
藤井 猛  棋界の頂点に立っても拭えなかった劣等感
先崎 学  早熟の天才が明かす同年代ゆえの「複雑さ」
豊川孝弘 奨励会入会が同じだった年上棋士の意地
飯塚祐紀 タイトル戦で競っていない奨励会同期の思い

■第3章 いかにして下剋上を果たすか:世代交代に挑んだ棋士の視点
渡辺 明  将棋ソフトがもたらした“世代交代”の現実
深浦康市 いまも忘れ難い「控室での検討風景」
久保利明 “さばきのアーティスト”が抱いていた危機感と憧憬
佐藤天彦 難攻不落の牙城を撃破した“貴族”の視座

■第4章 羽生世代の「これから」:一時代を築いた棋士の視点
佐藤康光 人間の限界に挑んできたことの誇り
郷田真隆 定跡を一からつくってきた者たちの痛恨と自負
森内俊之 小学4年からの将棋仲間が「天才」だったことの幸せ
羽生善治 “年相応の難しさ”をどう乗り越えていくか

目次

■序 章 将棋界で起きた「31年ぶりの一大事」:大きな転換期を迎えた羽生世代
■第1章 羽生世代はなぜ「強かった」のか:突き上げを受けた棋士の視点
谷川浩司 黄金世代と対峙してきた“光速流”の本音
島 朗   「55年組」やいまの若手と彼らは何が違うのか
森下 卓  世代の狭間で気持ちを崩した俊英の告白
室岡克彦 強豪たちに大きな影響を与えた先達の見解
■第2章  同じ世代に括られることの葛藤:同時代に生を受けた棋士の視点
藤井 猛  棋界の頂点に立っても拭えなかった劣等感
先崎 学  早熟の天才が明かす同年代ゆえの「複雑さ」
豊川孝弘 奨励会入会が同じだった年上棋士の意地
飯塚祐紀 タイトル戦で競っていない奨励会同期の思い
■第3章 いかにして下剋上を果たすか:世代交代に挑んだ棋士の視点
渡辺 明  将棋ソフトがもたらした“世代交代”の現実
深浦康市 いまも忘れ難い「控室での検討風景」
久保利明 “さばきのアーティスト”が抱いていた危機感と憧憬
佐藤天彦 難攻不落の牙城を撃破した“貴族”の視座
■第4章 羽生世代の「これから」:一時代を築いた棋士の視点
佐藤康光 人間の限界に挑んできたことの誇り
郷田真隆 定跡を一からつくってきた者たちの痛恨と自負
森内俊之 小学4年からの将棋仲間が「天才」だったことの幸せ
羽生善治 “年相応の難しさ”をどう乗り越えていくか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

58
数年前から、一気にメジャーになったように思う将棋。その中で、やはり羽生さんは別格だと思っている。将棋の枠にとらわれない知識人というレベルにある。直接、お会いしたことはないが、メデイアを通して伝わってくる人柄や、本当の意味での頭の良さには感服するしかない。そんな羽生さんを巡る棋士の方たちの個性が感じられるのも面白い。やはり、自分の頭で考え抜くことの力だ。2021/04/07

たらお

34
私自身、将棋は駒の動かし方を知る程度。でも、昔から「棋士」と言う言葉の響きと生き様を知りたくて、棋士に関わる本を読んでいる。この著者によるインタビューと棋士の考えの捉え方は前作同様好みで、刺さるところが多い。勝負の世界に生きる棋士の言葉は謙虚で決して誇ったり、相手を見下したりはしない。納得しうるまで最善手を考え抜く。この「考え抜く」意思が羽生世代は秀でているのだろう。現在、AIがトレンドとなり最善手が一手ごとに数値化されるようになった今、棋士達の質も変わってきたという。その中で羽生世代の奮闘に期待する。 2020/12/29

akihiko810/アカウント移行中

24
50代となってもまだトップで活躍する、「羽生世代」を総括するプロ棋士16人のインタビュー本。印象度A  若手の台頭で陰りを見せてきたが、それでもまだ強い羽生世代(羽生、森内、佐藤、郷田。丸山は同学年だが、奨励会は後発なので本書では省かれている)。羽生世代の突き上げをくらった上の世代、壁となり立ちふさがれた下の世代、羽生世代と同世代の(つまりトップになれなかった)棋士、そして羽生世代の4人に、「羽生世代とはなにか」話を聞きく。全員の、将棋に対する熱い思いを聞けて、滅法面白い本だった2021/05/28

Mzo

18
強豪ひしめく羽生世代。羽生が一頭地を抜くのは間違いないが、他にも森内、郷田、佐藤(康)、藤井(猛)、丸山ら多士済々。この世代がなぜこんなに強いのかを解き明かすべく、当事者はもちろん上下の世代にまでインタビューした本。これはかなり面白い。さまざまな偶然と、当人達の意識と努力が織り成した結果には、美しい凄みすら感じられる。今の将棋界は彼らよりずっと若い世代が四強を築いているが、このまま黙って引き下がる面々ではなさそうですね。ますます楽しみになりました。2021/03/29

緋莢

17
2018年、27年ぶりに無冠となった事が大きなニュースになった羽生善治。その羽生善治を筆頭に長らくタイトル戦を席巻してきた同世代の棋士たちは“羽生世代”と呼ばれている。その“羽生世代”について、谷川浩司、森下卓ら突き上げを受けた棋士、渡辺明、佐藤天彦ら世代交代に挑んだ棋士、そして、羽生世代の棋士へのインタビューで浮かび上がらせようとしています。ちなみに、この本で定義されている“羽生世代”とは(続く 2021/06/15

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