リュエルコミックス Veil （３） たおやぐビェルイ

著者名：コテリ【著】

実業之日本社（2020/12発売）

• ISBN：9784408415970

内容説明

「触ってもいいかしら。わたし、いまだに君のお顔を知らないのよ」

石畳の街、ふたりの時間――。

レトロな色彩とファジーな輪郭、心地よい空気感をブレンドした
オールカラー作品集 第３弾！

ある日、偶然に出会った警察官の“彼”と家出令嬢の “彼女”。
仕事を探しているという“彼女”を、“彼”は警察署の電話番として迎えた。

官舎で暮らす“彼”と“彼女”の飄然とした1シーンを
美しいイラストと漫画で描くお洒落でロマンチックな作品です。

（収録話）
SCENE.26　アンシャンテ
SCENE.27　あなたの色
SCENE.28　わたしの目
SCENE,29　男と女、風と煙草
SCENE.30　籠の中
SCENE.31　世界はたいして広くない
SCENE.32　ほどけるストリング
SCENE.33　似合ってるわ
SCENE.34　石のケーキはフォークに食べられた
SCENE.35　剃刀と三つ編み
SCENE.36　星蓋の足下にて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[くたくた]

3巻目が出てました。この二人、プラトニックなんだか、そうでないんだか。この不思議な感じに翻弄されてしまう。

[るぴん]

本当に素敵な絵と世界観。彼が読書好きなのも、彼女がお酒好きなのもすごく好き。会話文が手書きなのも作者さんのこだわりなんだろうな。細部まで凝った造りで相変わらず素晴らしい。

2021/08/16

[いぼいのしし]

一緒にいるだけでとっても幸せそう。

2022/04/07

[ユノシ]

本当に素敵。Veilという題名で、表紙をめくると他のページとは違う薄い紙が現れます。まさに、ベールをめくるところから物語が始まる。そこにきゅーんとして、心を鷲掴みにされました。1ページ1ページが楽しいし、このシリーズはページ毎に紙質が違い、彼女が手の感覚を大切にする様に、読者も触る感覚を楽しめる。めくるのが楽しくて何度も何度も触れてしまいます。心做しか前作より彼と彼女の表情が豊かになっていた気がしました。

2022/02/18

[北風]

ロシアなのかな？　名前はそんな風じゃないんだけど、服装が冬が多くて、夏っぽいのがないのでそんな気がする。それもミステリアス。そういえば、男の方、耳が出来てる。そっか、あれは電波じゃなくて尻尾だったんだ！　なんかそれすらスタイリッシュ。いろいろなことが不明なので、いろいろと想像してしまう。行間にその余地があるのに、二人の間に割り込む余地はないのね。ほんと、ファッション雑誌みたい。また次回もあるだろうか？　なんかこれ以上見えてしまうとそれも二人のこの微妙なバランスを崩してしまいそうでこわいね。

2021/01/11