内容説明
ロンドンの寂れた商店街に佇む名家の屋敷。教養ある血筋を襲う怪事件! アルバート・キャンピオンが暴く、葬儀屋の“次の仕事”とは……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
16
英国の女流ミステリ作家のひとりであるマージェリー・アリンガムの作品のひとつである。俺はもちろん、今回が初めてだ。ロンドンのこぢんまりした街に佇む名家の屋敷。曲者ぞろいの一かに起きた連続怪死事件とは!? 素人探偵キャンピオンが探る、葬儀屋のお次の仕事とは……という話であるのだが、うーん。どうやら途中から全く分からなくなってしまった。これはいつかまた最初から読もうと思う。残念である。2020/04/28
J・P・フリーマン
10
かなりとっ散らかった印象の小説。ロンドンの小さな区画に住む没落した名家の一族。そこで毒殺事件が起こり、キャンピオンが駆り出されることになるが、近所の葬儀屋の謎の行動や、屋根の上での傷害事件、捕まった犯罪者が口にした謎のフレーズなど事件とは関係なさそうな出来事がさまざま起こる。しかし、これらの雑多な事柄をまとめるような軸が見えない。いや、もちろん毒殺事件がその軸になるはずなのだが、いろいろな出来事が起きると同時にどんどん端に追いやられていく感じがする。だから終盤までよくわからない話を読まされていると感じた。2021/08/25
翠埜もぐら
8
没落した名家の死亡した一人が毒殺の疑いをかけられ死体を掘り起こす所から始まって、家無し少年が殺されかけ薬局の親父が自殺し脅迫の手紙が来る。変人だらけの没落名家、可憐な少女、お人好しの大家のおばさんと魅力的な登場人物なのですが、読者は情報が多いように見せかけられて実は肝心なものはあまりないと言う、振り回され感満載です。初めてのキャピオン物長編。従僕のラグも初お目見えでした。最近アリンガムを始めとして日本ではあまりなじみのない作者のミステリーの翻訳が多くなっていてこれからが楽しみです。2021/06/18
N.蘭子
3
最後の章までキャンピオンならずとも頭がごちゃごちゃ。何がどうなってどこでつながるの??で、犯人そいつ??読者に推理は無理だ・・。登場人物はみんな魅力的なんだけどあまりに複雑すぎでした。2018/06/27
haruko
2
悪しき翻訳小説の典型かと思う。原文を読めない情けなさ。ほんとにこんなメンドクサイ文章運びだったのか。 わりと海外の小説は読んでる方だと自分では思っていたが残念。これは下手な直訳だと思う。私の頭がにぶいのか。 もう少し読者のことを考えて訳して欲しい。 イギリスらしさはよく分かったが。2018/07/25