ビームコミックス<br> 天國 パライゾ

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ビームコミックス
天國 パライゾ

  • 著者名:丸尾末広【著者】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • KADOKAWA(2020/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047364592

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内容説明

「最も苦しんだ者こそが、天國(パライゾ)の門を開くーー」


戦後の混乱収まらぬ頃。
汚穢と悲哀、最底辺の貧民窟で、寄る辺なき混血の少年は今日のみを生きる。
【ネンコロリ】


ナガサキとアウシュビッツを、ある宣教師と名もなき少年が繋ぐ。
惨たらしくも美しい地上の地獄絵図。
【オランダさん】


第二次世界大戦下の強制収容所。
逆境と抑圧、苦痛に塗れた獄舎に、神はいるのか……。
【童貞マリア】


日本漫画界が世界に誇る魔神・丸尾末広、画業40周年記念。
計5作を収録した、漆黒の作品集。


●丸尾末広 ビームコミックス好評既刊●
『トミノの地獄』(全4巻)
『笑う吸血鬼』(全2巻)
『瓶詰の地獄』
『芋虫』
『パノラマ島綺譚』

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@COMIC_BEAM

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

21
戦禍における信仰を問う丸尾末広の新作。パライゾという発想は、ここが地獄であるという認識がまずあってのことだ。ここ(地獄)ではないどこか(天国)へ。焼け野原になった敗戦直後の東京、原爆投下の長崎と、アウシュビッツの収容所。それぞれの地獄で、人は弱さのあまり、天国という甘美な夢にすがる。その夢を利用する神父もいる。それは、パライゾを信じすぎるあまり、地獄を受け入れすぎているからだ。そんなふうに、地獄をさらに欲で彩ろうとする者もいれば、少しでも地獄を良くしようとする者もいる。(つづく)2020/12/12

DRAW

7
宗教色が強い作品。この世という地獄のなか、遺された人間はどう生きるのか。2021/11/21

ぴい

3
本人も自認する通り、江戸川乱歩の世界観は丸尾末広。「パノラマ島奇譚」を書店で見た時のざわざわした感覚は忘れない。極彩色で美麗だが罪の匂いがする。見世物小屋を覗くような、綺麗な蝶に蟻がたかるのを見ているような。頭で理解していても手にする勇気がなくて、本書が初めての丸尾本となった。氏の新境地。アウシュビッツと戦後の焼け跡…そして信仰とは?優しさとは逆の、正義とは無縁の人間のありようが突きつけられる。昭和の時代を這うように生きた人が生み出した世界。祝画業40周年。2021/01/17

タマキマタ

3
足りない。全然物足りない!続き無いのかな?2021/01/04

おやすみ

1
過去作の「ハライソ」と違い、丸尾末広先生にしてはグロ描写が少なく感じました。良作2021/03/07

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