内容説明
本書は六人の講師が行った「これからの天皇制」という講義の講義録である。令和の新天皇即位に合わせて行われたこの講義では、各講師がそれぞれの観点から今までの天皇制を振り返り、これからの天皇制の姿を予測、あるいはあるべき天皇制の姿を構想した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
28
こちらも市の図書館本で。原武史・菅直行・磯前順一・島薗進・大澤真幸・片山杜秀といった面々がそれぞれの観点で書いています。 簡単には要約できませんが、確かに従来通りにはいかないでしょう。日本会議やアベスガ周りみたいなのは出てきますが、自称保守派でもいかんせん、似非、ですし。 中枢が空疎、というのはその通りで、日本の無責任な体質、結局、天皇制存知に絡むような。 身分制の飛び地といった評価が正しそうで、ドイツの大統領制を参考にしたり(政治的実権はない)はありそうです。 似非ではない知性がいる話でした。2024/05/23
かんがく
11
平成から令和への代替わりを受けて、様々なジャンルの専門家が天皇制について多様な視点から語る。片山杜秀の「人間天皇」と「象徴天皇」の話が一番面白かった。2022/05/29
たろーたん
1
読みながら色々と考える。「憲法改正をしたい政権にとって、護憲を促す平成天皇・明仁夫妻は目障りだったのかな」とか「信教の自由と言いながら、昭和天皇崩御の自粛を考えると、このダブルスタンダードは生き残っている」とか。「あいちトリエンナーレで、昭和天皇の絵が焼かれる作品が批判されたが、1950~60年代だったら昭和天皇の絵が焼かれるなんて普通だし、むしろ昭和天皇万歳という絵の方が致命的だった」というを見ると、時代は変わったんだな、と思った。2024/10/05
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