小学館文庫<br> 余命3000文字

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小学館文庫
余命3000文字

  • 著者名:村崎羯諦【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2020/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094068498

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内容説明

5分で読めて、あっと驚き、わっと泣ける。

「大変申し上げにくいのですが、あなたの余命はあと3000文字きっかりです」ある日、医者から文字数で余命を宣告された男に待ち受ける数奇な運命とは――?(「余命3000文字」)。

「妊娠六年目にもなると色々と生活が大変でしょう」母のお腹の中で六年も引きこもり、ちっとも産まれてこようとしない胎児が選んだまさかの選択とは――?(「出産拒否」)。

他、「彼氏がサバ缶になった」「不倫と花火」など、書下ろしを含む全26編を収録。

摩訶不思議な世界で描かれる涙と笑い、そしてやってくる“どんでん返し”。著者渾身のデビュー作!

『小説家になろう』発、年間純文学【文芸】ランキング・第1位(2020年8月26日獲得)作品、待望の書籍化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルティ

386
アイデアがすごい!短編集だからその度にこの発想はびっくり。SF・ホラー・社会的など色んな要素があってジャンル分けも難しいけどとにかく新しい・珍しい・驚き。不思議な読み応え。全体に諦観漂うけど「それでも生きていく」的なうっすらした主張が感じられるのは私だけ?比喩かもしれないしそうじゃないかもしれない。皮肉は感じられる。でもなんかクセになる。「小説家になろう」に投稿してた作家さん。次作が気になる!皆さん一度試してみて!「朝、目が覚めると隣で寝ていた彼氏がサバ缶になってた。コンビニとかでもよく売ってるやつ。」2021/05/20

夢追人009

359
村崎羯諦(ぎゃてい)さんのデビュー短編集は平均10頁位の作品が26編入っていまして、冒頭の奇想天外な設定を如何に料理するかが勝負ですね。まあ必ずしも全てが逆転どんでん返しとは限らず中にはしんみりと切ない物もありますが、私の好みはナンセンスでお馬鹿な作品ですので今後とも比率を増やして頑張って欲しいですね。冒頭の『余命3000文字』は医師に寿命を文字数で宣告された主人公の運命の話でシリアスな結末ですし、『妊娠六年目』は母のお腹の中で引きこもり6年も出て来ない子供が最後に選んだ道とは?ショッキングな結末ですよ。2022/07/07

寂しがり屋の狼さん

200
表題の『余命3000文字』を含む二六編の短編小説。泣き、笑い、どんでん返しとレパートリーに富み朝読、就寝前などすき間読書にちょうど良いです(*^.^*)2021/07/08

kou

165
よくここまでイロイロなアイディアが思いつくなぁ・・・と、作者の想像力に感服した。オチが分かるものから、想像の斜め上をいくものまで、楽しませてもらった。次作も待ち遠しい。2021/07/31

美紀ちゃん

139
ん?朝起きたら隣で寝ている彼氏がサバ缶に?どういうこと?想像力がぶっ飛んでいて大変面白い!笑った。サバ缶が食べたくなった。面白い!「笑う橋」便利ですごい。私も落とされると思うけど。びっくり。お父さんの不倫相手と一緒に花火をする話はもうすごく普通に思えるくらい、その他の話が想像を超えていて面白い。「何だかんだ銀座」お金持ちを野生に返す前に、お金を融資して貰えば良いのでは?でも内定おめでとう笑。どれもはっと驚くようなスパイスが盛り込まれていて面白い。作者は天才か!?朝の読書に最適な短編集。2021/07/12

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