洋書ラビリンスへようこそーー巨匠の珠玉の作品も未来の古典も!

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洋書ラビリンスへようこそーー巨匠の珠玉の作品も未来の古典も!

  • 著者名:宮脇孝雄【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • アルク(2020/12発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784757436589

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内容説明

乱読三昧で時空を超えた旅をしよう!

その練達の訳文と博識ぶりで、業界内でもとみにリスペクトされている翻訳家・随筆家、宮脇孝雄氏による「ようこそ”文学案内シリーズ」第3弾。第2弾の『洋書天国へようこそ』では主に20世紀前半までの古典を取り上げましたが、今回は20世紀半ば以降の現代文学作品が主流です。

●小説だけでない、多彩な英語圏文学の世界 おなじみの「あの人」の意外な傑作も!?
日々、好奇心の赴くままに膨大な量の洋書を読んできた翻訳家の乱読・多読な読書案内――本書では、ノーベル文学賞常連候補のジョイス・キャロル・オーツ、現代イギリス文壇の最高峰と言われる作家ウィリアム・トレヴァーをはじめとする現代英語圏の作家と作品を取り上げ、文芸史上の位置づけ、読みどころ、英文の癖、味わい方などを、飄々とした名文で伝授します。大御所や有望若手もいる上に、忘れかけられている作品や近年再評価されている傑作も多々あります。さらに、小説だけではなく、英米では盛んな伝記、評論、紀行文、エッセイなども続々紹介。国民的文学作品から、なんとあのユリ・ゲラーが意外な文才を発揮した娯楽作品まで登場します。通り一遍の翻訳書を読んでいるだけではとうてい出会えない、英語圏文学の多様性や真価を味わうことができるのです。

海外文学や英語圏文化に興味あり、洋書を読みこなしたい、翻訳テクニックを磨きたい――このいずれかに当たる方なら、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

<エッセイ例>
伊勢物語のようなアメリカの小説
近年、評価が高まる早世作家の傑作
サッチャー政権がもたらした英国社会の激変
SF巨匠の楽しい書簡集
抜群に面白い英語うんちく本
本物の貴族による鼻持ちならない恋愛小説
覚醒する農民たちを描くアメリカの古典
イギリスの下宿屋事情
世界破滅映画のマニアックな研究
ニューヨークの古本屋経営者たち
…etc.

【対象レベル】英語全レベル
【著者プロフィール】
宮脇孝雄:
翻訳家。早稲田大学政治経済学部在学中に「ワセダミステリクラブ」に参加。敬愛するミステリ評論家・翻訳家の小鷹信光氏の薫陶を受けつつ翻訳活動を始め、早川書房よりデビュー、今に至る。また翻訳に関するエッセイ、料理や英米文学・ミステリに関するエッセイ、評論も多い。現在、(株)日本ユニ・エージェンシーで翻訳教室を開講、専修大学で非常勤講師を務める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

66
著者が読んだ様々な洋書を紹介する一冊なのだが、その紹介の手際が良くて滅法面白い。総じて読みたくなる本が多いが、英語がABCのレベルで止まっている我が身だと、紹介されている本に翻訳されているのがあまりないのばかりなのできついなあ。とりあえずチャトウィンの『パタゴニア』読もうかな。ブギーマンを考察した『怖いよ、ブギーマン』とか、キム・ニューマンのホラー書評やとか絶対面白いと思うのだけど。あと原文と訳文が同時に収録されているので、英語の勉強復讐にもいいかも。本の魅力と翻訳のコツ、同時に教えてくれる良書でした。2021/06/19

ルカ

46
タイトル通りラビリンスですね。どの項目も、こだわりの一冊で、洋書の初心者には気軽に読めそうな本が無かった。私が思っていた内容とは違っていたので残念。 しかし、洋書を読み慣れている人や、いつもとは違った洋書を読みたい人には良いかもしれません。2021/01/26

M H

22
洋書の魅力を軽妙に開陳するエッセイ第3弾。相変わらず英語がわからなくても面白い。前2作「翻訳地獄へようこそ」「洋書天国へようこそ」よりは選書がマニアックかな?トレヴァー(宮脇さんが翻訳中の「ディンマスの子どもたち」いつ出るかな…)、ミルハウザーといったおなじみの作家による小説以外にも映画評論、ゴス、旅行記など多彩。日本滞在記が紹介されているピーター・ケアリーはもっと小説訳されないかな。2020/12/22

くさてる

18
洋書を読みたい人へのブックガイド、ではあるけれど、洋書ハードルが高い私のような人間にも楽しめるブックガイドでした。なかには翻訳がある本も。シャーリイ・ジャクスン「なんでもない日」の紹介があったのは嬉しい喜びでした。しかし、こうやって眺めてみれば、もし英語が読めたなら読書の喜びは何十倍、何百倍にも広がるのだろうなあという当たり前の思いにため息が出ます。そして、そんな本を翻訳してくださる仕事の尊さも実感しました。2021/05/01

テイネハイランド

14
図書館本。英語雑誌「マガジンアルク」への連載をまとめたものです。同著者の二冊の本(「翻訳地獄へようこそ」「洋書天国へようこそ」)に比べると、今回紹介されている本にはマイナーなものが多い気がしますが、最後まで興味深く読むことができました。それぞれの紹介は、トータル5ページほどの枚数で、その中で必ず原文の引用があり、その紹介の仕方が宮脇さんは上手だなといつも思います。分離不定詞(to seriously consider)をアナウンサーが使うと抗議の電話や投書が殺到するという話(p.204)が面白かったです。2021/01/31

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