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内容説明
高橋洋一氏(著者)が、菅政権の内閣官房参与に就任! 本書にあるファクトに基づく、高橋氏の刺激的で真っ当な提言を菅内閣はどう活かしていくのか・・・
リーマンを上回る戦後最悪の経済ショック、懸念される長引く景気低迷、失業率増加!この状況から抜け出すために真実(ファクト)を見極めろ!
コロナショック後も既得権益を守ろうとする官僚、マスコミのタブーを切り裂く!
【本書の主な内容】
・バイデン「大統領就任」で、日本経済がピンチになるかもしれない理由
・「日本学術会議問題」が、いま本当に必要な議論の妨げになっている
・菅政権肝煎りの「デジタル化」に抵抗する、霞が関の役人たち
・「アベノミクス」をいまだ理解せず、的外れな批判をするマスコミ
・なぜ国債発行でも国の借金は増えないのか
・新型コロナ以前に、「マイナス成長」に陥っていた日本経済
・経済において最も守るべきは「雇用」だ
・コロナ終息を優先させるか、経済を回しながら対応するか
・景気回復まで何年かかる?
・コロナ国難でも「減税に絶対反対」する財務省の「ポチ」
・激変する世界で異常さを隠しきれなくなった中国ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
71
「さざ波」とか「屁みたい」と評して最近話題の高橋洋一先生。政府と日銀を連結した統合政府のバランスシートを示して財務省の緊縮財政論を厳しく批判し、コロナ禍に対する思い切った経済対策や消費税減税を主張する。マクロ経済対策としての雇用の重要性など、データに基づく説明は確信に満ちているが、「インフレは心配ない」というのは本当だろうか。経済に対する論理的な説明とは一転して、安倍政権・菅政権に対するヨイショの数々には、少々鼻白む。文理双方に通じた著者の見識には敬意を覚えど、文章の中に人格的な温かさを感じないのが残念。2021/05/27
南北
50
アメリカ大統領選や新型コロナ、さらには脱炭素等の報道で事実とは異なるフェイクニュースが飛び交っている。これに対処するにはファクト(数字)即ち一次情報に基づいて判断するしかないというのが著者の主張だ。ただ一般庶民がどこまで一次情報にアクセスして判断できるかは疑問なところもある。事実と違うと主張していても、その「事実」の情報源がテレビや新聞の報道というのではどうにもならない。まずは「知る」ということから謙虚に始めていく必要があると思う。2021/08/27
チャー
14
前内閣の官房参与を務めた著者による直近の政治、経済、国際関係について記した本。多くの経済指標のグラフを示しながらの説明は理解しやすく、また、直近のコロナに対する経済対策について、内情の一端が詳しく記されており興味深い。近隣大国の昨今の挙動についてはニュースでまれに見るくらいであったが、執行された法の要点は知らなかった。緊縮財政と税金、財務省についての見解はなるほどと感じる。メディアの伝え方により印象が大きく変わっている事例についても記されており、改めて情報の意味や真偽を考えることの重要性を感じた。2021/11/05
TAKA0726
13
官僚やメディアから発信される内容は、既得権を守りたい人達のフェイク情報ばかり。経済において最も守るべきものは雇用、そのためには100兆円基金。コロナの死者数とコストはトレードオフ、経済による死者数問題。無理して経済活動してスウェーデンの死者は日本の70倍、経済回復には最低4年必要、コロナで変わった生活様式はもう元に戻らない。リーマン級以上の経済ショックなので政府は消費減税すべき、日銀保有国債は償還しなくて良い、香港問題は日本にとって漁夫の利の可能性あり。各国首脳が信頼した安部首相の人脈を菅氏は活用せよ!2021/02/26
モーモー
7
コロナ影響で地盤沈下した経済は何もしなければ墜落していくだけ。下がった分を政府支出で支えることにより、経済を回していくことが重要ななか、大きな政府で結果としての平等を目指す政党がない日本。選択しようにも選択肢がない。2021/06/07