「くらし」の時代 - ファッションからライフスタイルへ

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「くらし」の時代 - ファッションからライフスタイルへ

  • 著者名:米澤泉
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 勁草書房(2020/12発売)
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  • ISBN:9784326654130

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内容説明

人々はなぜ、「着る」ことに対する情熱を失い、「食べる」ことや「くらす」ことに価値を見いだし始めたのか。なぜ、ライフスタイルを重視するようになったのか。虚栄に満ちたファッション消費から、一見豊かで上質な「くらし」の消費へ。本書は人々を表層的にエシカルで正しい消費に導く「くらし」の時代であることを明らかにする。

目次

はしがき

序 章 Jファッションの登場──「ユニクロでよくない?」
 1 Jファッションとは何か
 2 「Life Wear」としてのユニクロ
 3 本当にユニクロでよいのか?

第一章 なんとなく、エシカル──エシカルなファッション
 1 「ミセスオーガニックさん」って誰なんだ
 2 美──オーガニックコスメ
 3 衣──オーガニックコットン
 4 食──オーガニックフード
 5 エコロジーとロハス
 6 なんとなく、エシカル

第二章 ヘルシーなファッション──スニーカー、ランニング、グランピング
 1 ウェディングドレスでもスニーカー──JJガールとコンバース
 2 走る女は美しい
 3 私をキャンプへ連れてって──限りなく都会的な「自然」生活

第三章 インテリジェントなファッション──本に囲まれて眠りたい
 1 本がいちばん「オシャレ」な時代──行列のできる本屋さん
 2 ブックテーマパークとしての蔦屋書店
 3 松丸本舗とMUJI BOOKS
 4 「インテリしてる。」から「インテリアしてる。」へ──「家具の書籍」

第四章 ライフスタイルというファッション──ていねいなくらしという呪縛
 1 ライフスタイル誌の広がり
 2 『暮しの手帖』と二人の編集長
 3 ていねいなくらしという呪縛──くらしのきほんと「Life Wear」

終 章 「くらし」の時代──ファッションからライフスタイルへ
 1 『REAL SIMPLE JAPAN』はなぜ受け入れられなかったのか
 2 「くらし」の時代──ライフスタイル・ショッピング!
 3 「くらし」の時代において服を着るということ

あとがき
参考文献
索 引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aof

2
衣食住から、「衣」が必要とされなくなっている、というところから始まるファッション論がおもしろかった。 衣服による自己表現の時代から、身体をプロデュースする自己プロデュースの時代、それがさらにコスメの時代に発展し、東北大震災を受け、エシカルファッションが台頭してきた中で、衣服はノームコアが世界的な流行となった。 そして今、SNSにより「くらし」全般がファッションに変わっている。 時代の流れをざーっと読めるのがいい。著者が賢い人で論理がすっきりしてた。2018/05/25

えりな

0
「正しい」生き方を体現することがファッションになっている構造と背景が端的に表現されていてとても分かりやすかったです。 本編のなかに、ちょくちょく出てくる「正しさ」に対する皮肉な表現が楽しく、笑いながら呼んでしまいました。 個人的には神戸の「ナンジョ」至上主義の文化も理解できるところがあり、あとがきに共感できました。2018/03/09

佐々木 亮

0
ファッション文化論、化粧文化論専門の大学教授米澤泉氏の書く、『暮らしの魅せ方』の価値観について。 高級なハイブランドの時代から、「肩肘張らない」『ファストファッション』で良くない?の時代。 そしてエシカル、健康的さというオシャレさ・格好良さ 次に「本がいちばんオシャレな時代」へ 『私たちは目に見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ』2024/09/03

Kanako Kondo

0
作者のいう通り、くらしのあらゆる場面がファッション化して生きづらいことこの上なし。 着飾らないで生きていこう…2024/02/08

合皮のマリー

0
スニーカーが「スポーツに関していれば錦の御旗のごとく”正しいこと”になってしまうのだから」という所に丁寧な暮らしの正当性の違和感を感じた。 ユニクロに関する部分などは『おしゃれ嫌い』と重なる部分もあったけれど、松浦弥太郎に関する記述が長かったので書籍を読んでみようかなと思った。前回も思ったけどあとがきの作者の正直な記述がいいなと思う。2022/11/17

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