路上のポルトレ - 憶いだす人びと

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路上のポルトレ - 憶いだす人びと

  • 著者名:森まゆみ
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 羽鳥書店(2020/11発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784904702833

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内容説明

地域雑誌『谷中・根津・千駄木』から出発し、評伝をはじめ多彩な活動を続けてきた著者が出会った人びとを回想するエッセイ集成。
作家、思想家、詩人、映画監督、芸人、そして市井に生きる人……。およそ100人が織りなす星座のような人間模様。

目次

はじめに

I  こぼれ落ちる記憶
もう一人のモリマユミ ──西井一夫
朝の電話 ──藤田省三ほか
アメリカのセイゴさん
羽黒洞のおやじさん ──木村東介
ひらひらした指
震災でおもいだしたこと ──吉村昭
衿子さんの家で ──岸田衿子
センチメンタル・ジャーニー ──目賀田先生
狐につままれた話
本郷の畸人のこと ──品川力
「根津の甚八」伝説 
いっそままよのボンカレー ──岡本文弥
大地堂の一筆 ──浅田良助
故郷忘じがたし ──沈壽官
海の切れはし ──森家の人びと
谷中墓地で会った方たち ──萩原延壽ほか
背中を流す
バーの止まり木 ──種村季弘

II  町で出会った人
木下順二さんのこと
谷中で戦争を語りつぐ会
弥生町の青木誠さん
町の兄い 岩崎寛彌さんのこと
建築史・門前の小僧 ──村松貞次郎ほか
元倉眞琴さんのこと
宇沢弘文先生の最後の言葉
横浜のお兄さん 北澤猛
サイデンステッカー先生の不忍池
解剖坂のKさん
ゆっくり知りあう ──小林顕一
高田爬虫類研究所 ──高田栄一
やっぱりオモシロイ平岡正明
集まってきた本たち
なくなったお店三つ(泰平軒、鳥ぎん、蛇の目寿司)
母の日によせて
ヤマサキという人 ──山崎範子

III  陰になり ひなたになり
粕谷一希さんの支え
鶴見俊輔さんの遺言
温かい手のやわらかさ ──瀬戸内寂聴師
杉浦明平さんに聞く
風太郎大人との至福の時間 ──山田風太郎
『彷書月刊』のあの頃 ──田村治芳ほか
すゞやかな文人 ──高田宏
倉本四郎の庭
きっとですよ ──大村彦次郎
信濃追分を愛した人 ──近藤富枝
花のような人 ──木村由花

IV  出会うことの幸福
上を向いて歩こう ──永六輔
活字遊びと恋の転々 ──岡本文弥
吉原に愛された人 ──吉村平吉
自主独立農民 佐藤忠吉
阪神間のお嬢さま ──脇田晴子
河合隼雄長官の冗談
わたしの知ってる矢川澄子さん
黒岩比佐子さんを惜しむ
旅の仕方を教わった人 ──紅山雪夫
古い友だち 佐藤真
同僚教員の村木良彦さん
ゆふいん文化・記録映画祭 ──土本典昭ほか
neoneo坐で会った萩野靖乃さん
松井秀喜選手とちょっとだけ立ち話
ジュリーのいた日々 ──沢田研二
樹木希林さんとの接近遭遇
九代目市川團十郎丈のギャラン
バングラディシュのマクブールさん
北上へ行ったジョン君
中村哲さんのたたずまい
わたしの病気を発見してくれた人 ──原田永之助

おわりに

初出一覧
人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

坂下千里子そっくりおじさん・寺

73
森まゆみの本を一冊丸ごと読んだのは初めてだった。本書は南陀楼綾繁さんによる、内田魯庵『思い出す人々』森まゆみ版を作ろうという企画で生まれた一冊。著者サイン本で拝読したのだが、流麗な字で「記憶をうけわたす」との識語がある。森さんが今までの人生で出会った(一部会っていない人もいるが)有名無名の人物たちの思い出の数々。まさしく文章による肖像である。これを読むと、幕末から令和までは一時代だなと思わせる。私が最近読んだ本の作者や出てきた人物も登場し、皆いい人で、永遠を少し感じた。識語の通り、確かに記憶を受け取った。2021/01/02

kokada_jnet

69
2020年刊行。町で出会った無名の人から、淡い交流があった知名人たち。映画祭や聞き書きなどの仕事で、濃厚な交際をした人まで。森まゆみの人生でふれあった人々のポートレート集。木村由花、黒岩比佐子、佐藤真といった夭折した人物への哀悼が、心に響く。「阪神間のお嬢様」と評される中世史家・脇田晴子も、私は知らない方だったが、気になる人になった。著者に日本雑学大賞を授賞した吉村平吉につき、「吉村さんて方は大学の教授ですか?」と受賞式できいて、「あの人は吉原の伝説のポン引きですよ」と教えられたというのが、いい話。2024/01/20

とよぽん

50
読み始めたのは今年の2月だった。何冊か同時進行で読んでいるため、結構小間切れで3か月に渡って楽しませてもらった。森さんだけど泉のように人が湧いてくる。その人脈の広さは計り知れない。鬼籍となった人たちへの敬愛、懐かしさ、感謝、ほろ苦い自責など、ユーモアを交えて森さん自身の来し方も振り返りながらのポルトレ。2019年に富山で講演を拝聴した時の、柔和で温かいまなざしがよみがえる。「文化とは記憶の継承であり、わたしはただ、上の世代と下の世代を結ぶ環(リング)に過ぎない。」という最後の文が見事だ!2021/05/24

団塊シニア

17
作者が今まで出会った人達、作家、詩人、思想家、芸人との人間模様をなつかしく憶いだしながら書かれたエッセイ、とにかく作者の幅広い人脈を感じる一冊である2022/01/02

ユカ

4
著者が出会った文化人たちとの交流の記録。興味がわいた人の名前をメモしながら読了。たくさん楽しみが増えて嬉しい。須賀敦子、坪内祐三など好きな人の話も読めて嬉しかった。2022/05/14

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