文春文庫<br> 輝跡

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文春文庫
輝跡

  • 著者名:柴田よしき
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 文藝春秋(2018/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167910143

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内容説明

プロ野球をこよなく愛する著者が贈る、ひとりのプロ野球投手をめぐる女性たちの物語。

北澤宏太は野球の才能に恵まれ、中学校時代は「怪物」と呼ばれていた。
しかし家庭の事情で野球名門校の誘いを断り地元の高校に進学、一度はプロ野球選手の夢をあきらめたが、四国独立リーグから育成ドラフトを経て、プロ野球選手になった。

短い時間ながらも輝きを放った北澤の野球人生と、彼を取り巻く女性たちの人生の交錯を描く連作短篇集。

・高校の同級生で、元恋人の穂波は、宏太がドラフトで東京の球団に指名されたときに、東京に呼ぶから待っていてほしいと言われる。(星霜)
・女性誌の看板編集長から左遷され廃刊寸前の野球雑誌に異動になった美潮は、キャンプの取材をして飲み屋で偶然北澤と知り合う。(手紙)
・チームの先輩選手・竜也の妻である雪菜は、かつて北澤と恋愛関係にあったが、竜也の引退後、居酒屋を営む。(菊姫)
・落ち目の歌手・マリアは沖縄のバーで出会った男と一夜をともにする。(ディーバ)
・女子アナの茉莉は北澤と結婚、ひとり娘をもうけるがやがて離婚へ。(洋紅葉)
合間に挿入される「ダーキニー」の章では北澤と同じチームの高橋信之を追い続けた慶の十年が描かれる。

解説・和田豊(前阪神タイガース監督)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール リブレ

79
柴田よしきさんの女性目線からのプロ野球小説、やっぱり男はバカでダメだな。敵わない。それでもくそ真面目に野球だけにはうちこむバカさ加減。ホントにどうしようもない。その周りの女たちの、それぞれの生きざまのしたたかで悲しくて力強いことよ。参りました。2021/11/26

さおり

46
ひと味違った、プロ野球もの。っていうか、相手がプロ野球選手な、恋愛もの。北澤宏太という投手がその相手で、女性は、いろいろ。真面目で不器用なんだけどモテる、それがすなわちプロ野球選手、みたいな。いいねぇ。夢があるねぇ。2018/04/04

カブ

42
野球選手になる夢を叶えた北澤宏太。宏太の初恋から、結婚、離婚、行きずりの関係まで、関わった女性達との物語。宏太は野球では頑張ったかもしれないけど、ほんとうに女々しい。対して関わった女性達は男前!人はどんなに平凡でも、生きていればドラマチックなんだと思った。2018/02/25

Kazuko Ohta

26
趣味は何かと聞かれたら、映画鑑賞、読書、野球観戦と即答します。だから、映画や本の野球ものは一度に二つ楽しめて、評価が甘めになります。しかし野球ものだと思って手を出したから、試合等のシーンがほぼないことに愕然。一選手と巡りあった女性たちの視点から描かれているのは面白いけれど、彼女たちがなんとなく上から目線な気もして、ちょっと乗れず。これなら野球選手でなくてもええやん。でも、ほかの職業を考えてみると思い当たらん。この物語にはドラフトが必要だから。そんなわけで(どんなわけよ(笑))、次は本城雅人を読みたいです。2018/04/18

ドリル

21
★★★2021/12/05

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