角川書店単行本<br> 外交官の使命 元駐日アメリカ代理大使回顧録

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角川書店単行本
外交官の使命 元駐日アメリカ代理大使回顧録

  • ISBN:9784041083857

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内容説明

屈指の知日派が、日米外交の現場を明かす!
オバマ大統領の広島訪問から、トランプ政権誕生まで。

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外交官の資質の本質は、何世紀にもわたり変わらない。
赴任国への深い見識を持ち、共感を抱けること──。(本文より)
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「いかなる場所にも赴きます」と署名し、生涯をかけて世界各地を巡るアメリカの外交官。
彼らは、どのような試練や訓練を経て抜擢され、その「使命」を果たしていくのか。
ときに「株式会社アメリカ」のセールスマンとして、ときに日米同盟の中枢をつかさどる通称「菊クラブ」の一員として──。

アゼルバイジャン、ウクライナ、イラク、ジブチ、バルカン半島などでの任務を経て、
通算17年を日本で過ごした知日派で、オバマ大統領の広島訪問を支えたトップ外交官が明かす、知られざる外交の現場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sayan

28
「(マグロの握りを食べ)案外いけるじゃないか」と言う著者は、まる鍋に興味を示したA・サトウに重なる。個人的には、初中東赴任時レバノン料理を口に「あ、ここで生活できる」との感覚に重なる。本書は外交分析はなく少し物足りない。しかし元外交官らしく「機が熟していない時に変化を求めるあまり、リスクを顧みず膨大かつ感情的な力を生じさせそれを空回りさせて状況の後退というリスクを招く」は外交上の至言。この事はA・サトウの「一外交官が見た明治維新」で描写した生麦事件、佐藤優(元外交官)の「国家の罠」に通底し非常に刺激的だ。2021/06/04

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

18
▼著者はアメリカの元外交官で、2017年から駐日米国臨時代理大使を務めた人物。▼学生時代に学んだ事や、アジア・アフリカ・中東等での勤務から体得した外交官としての使命感や知恵、ビジョンが語られている。著者が読者に伝える教訓は職業に関係なく普遍的に共有しうる内容だ。そして、外交官には高い知性と人の痛みを理解できる感性が必要だということも伝わってきた。▼学生時代に初めて日本語に触れた著者は、日本に対する思い入れが深く、そのことが内容の随所に滲み出ていた。▼外交に関わる仕事に関心がある人にお薦めしたい。2021/06/03

templecity

17
通算で20年間、日本に住んだことがある元米国大使館員。日本の良さを良く理解している。災害が起こっても、そこから立ち上がってくる。皆使命感を持って生きている。歴史の長い会社が一番多いのが日本。人々の使命感の結果が社会に現れている。 2021/03/03

サワークリーム

7
外交官のイメージは、知性・体力・人格等、全てにおいてハイレベルで特別な人。世界各地に赴任したエピソードが楽しかった。著者の視点による「日本」が、良いイメージで綴られているのも興味深い。後半は、IR統合型リゾートの宣伝?変革は、機が熟すのを待つことが大切という考えには深く共感した。憲法改正や、グローバル化、どんな課題にも、焦らず適切に進めて欲しいものだ。2021/02/02

Kimlio

3
2017年のCaroline Kennedy大使退任後、駐日米国臨時代理大使を務めていた筆者。学生時代の日本との接点に始まり、中央アジア・中東・欧州・アフリカでの勤務経験も語られている。単なる回顧録に止まらず、米国外交官の思考回路や他国に対する理解の深さを実感できる内容。尚、日本に関する記述は充実しており、筆者の日本に対する造詣の深さが滲み出る。英語原著より翻訳されていると思われるが、読みづらいと感じる箇所は極端に少ない。オススメの1冊である。2021/02/14

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