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内容説明
少子高齢化、地方過疎化の打開策を大提言!
企業・ビジネス小説の第一人者、楡周平氏が新しい時代の日本と日本人に提言する「ニッポン改造論」。
日本社会や企業が近未来に直面する問題点を見据える楡氏の作品は、緻密な取材・データ・ファクトに裏付けられ、その先見性には定評があります。
TVドラマ化された小説『プラチナタウン』は、地方の広大な遊休地にリタイア世代のためのテーマパークタウンをつくる物語ですが、過疎高齢化の実現能な解決策として大きな反響を呼びました。当時、地方創生大臣だった石破茂氏に、伊吹文明氏(元衆院議長)が必読書として薦めたことでも有名です。
本作品は、少子高齢社会とコロナ禍に直面する日本人が、真っ先に取り組むべき打開策を提示します。
出色は、「ネスティング・ボックス」構想。子育て世代をターゲットに、「一番下の子」の義務教育が終了するまで低家賃でタワーマンションに住めるようにする。医療・保育施設も併設することで、仕事と子育てを両立させやすくするコミュニティをつくるものです。
その他、「コロナ禍で激変する産業構造」「外国人労働者の激増と日本語の危機」「教育」などをテーマに、これからの日本人に価値観の大転換を促す警世の書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
38
どうして人口減少が日本にとって良くないのかが、非常に分かりやすく説明されています。GDPの輸出依存度は僅か14.8%。人口減少は市場の縮小に直結。労働人口減少にロボットを入れても市場は増えず、移民を入れるにしても優秀な人材がくるような魅力的な労働環境ではなく、長期滞在するかどうかも分からない日本語が使えない低賃金労働者が村を作る。2022/03/23
まゆまゆ
10
少子化が問題と言われつつ未だに解決に向けた政策が行われない現状に対して、解決策を示す内容。それは、少子化の大きな原因となっている住居と教育への負担をゼロに近づける、同じ問題を抱えている人達を1つに集める「ネスティングボックス」構想である、と。筆者の著書であるプラチナタウンを始めとする日本リバイバルプランをあらためて紹介していき、実現に向けたプランも披露している。2021/03/17
coldsurgeon
6
労働の場として考えた場合、日本は魅力的な国ではない。日本の人口の減少は、市場の縮小を意味し、それを移民により賄おうとすれば、日本という国そのものが形を変えてしむようなきがする。コロナ禍で露呈した一極集中社会の脆さを自覚して、人の分散移住と少子化の改善をはかるべきだろう。先送りすればますます問題は解決しづらくなり、先手を打って策を講じるのが、今を生きる人のせきむである。そういう姿勢は、今の政治・行政には微塵も感じられない。災害に弱く、未来のも目を目を向けない日本なのだろうか。2021/01/15
gontoshi
2
日本には色々選択肢があるのかなと思いますね。 実行出来るかは別にして……2024/03/12
無添
2
少子化が叫ばれて久しい。危機を認識しながら問題解決を先送りしてきた政治家や官僚たちにはもはや期待できない。2021/01/19