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内容説明
「嫌い」という感情を生かして生きる!
人間誰しも、他人に対して部分的あるいは全体的に「好き嫌い」という感情を抱きがちです。「“嫌い”という感情を抑えられれば、もっと良好な人間関係を築けるのに・・・」とも考えますが、そもそも好悪の感情は、人間として生きていくうえで必ずついて回るもの。ならば、「嫌い」という感情をしっかり理解して、戦略的に利用することに目を向ければ、同性、異性を問わず、他人との日々の付き合いが楽に、かつ有効なものになります。そこで本書では、“嫌い”の正体を脳科学的に分析しつつ“嫌い”という感情を活用して、上手に生きていく方法を具体的に探っていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いたろう
69
好き嫌いとは、いけないことなのか。嫌いなものは、嫌いではいけないのか。著者は、「嫌い」という感情は、悪いものではなく、自分にとって害になるものを回避する、脳のアラーム機能であり、自分を守るために大事なものであると説く。実験室で生まれ、ヘビを見たことがないサルが、ヘビを恐いものと知らなくても、敏感に反応するという、生得的な脳の反応の話が興味深い。ただし、「嫌い」という感情をむき出しにすると、実生活に支障をきたす。「嫌い」を大事にし、周囲に安易に同調せずに、自分ならではの考えを持つ。正論だが、なかなか難しい。2021/06/23
Carlyuke
68
IBSNで読メ登録できるのだがそれが上手くできずに登録に時間がかかった。1ヶ月前後前のことになるのでよい感想が書けない。 嫌いという気持ちを抑圧せずに活用するということも著者の言っていることの一つ。嫌いにも無意識が判断する理由があるから。 嫌いを見据えてその理由を分析すると例えばビジネスのアイデアが浮かぶとか。嫌いを転換することによりそこから学ぶこともある。 自分を嫌ったり不安になったりすることから向上心を持ち, 努力して自分のために役立てたり。 読んだらすぐに登録しないとなんとなく落ち着かない。2021/01/01
ハッシー
60
★★★☆☆ 「嫌い」という感情を表に出すことは、社会通念上は良しとされない。しかし「嫌い」は不都合なものを回避するために脳に備えつけられた重要なアラーム機能であり、大切な感情である。本書は「嫌い」の正体を脳科学的に分析し、この感情を活用して上手に生きていく方法を提示している。一番印象的だったのは「嫌い」にも2つの種類があり、理性的な「嫌い」とは別に本能的な反応を担う脳が快・不快を瞬時に判断する「嫌い」があるとのこと。後者には生理的に受け付けない感覚であったり、蛇を見た瞬間に脅威を感じる感覚などが含まれる。2021/07/25
えみ
58
老若男女問わず、金持ち貧乏違わず、誰もが生きている。その事実があるだけで負担やストレスを抱えていることは間違いない。それなのに「嫌いっ!」の感情が追い打ちをかけるように纏わりついて離れない。そんな「嫌い」と上手に付き合い、心を軽くする生き方の指南書。遠ざけるだけが解決じゃない、逃げることは負けじゃない。同調圧力に屈せず自分ならではの判断をもつ。なぜ人は人を嫌ってしまうのか…ただ何となく嫌い苦手だと感じてしまっていたこの感情にも、きちんとした理由があった。「嫌い」と向き合える知識と余裕のある大人になりたい!2021/05/17
おいしゃん
30
とても読みやすく、するする半日で読了。不安や嫌だと感じやすさが年齢により大きく異なることや、嫌いになること自体は身体の作りからしても仕方のないことで悪くないこと、さらになぜ嫌いだと思うか分析し、対処が可能か否か判断するなど、合点のいくことばかりで、読む価値あり。2021/12/11
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