内容説明
いま立っている(座っている?)地面は何でできているでしょうか。アスファルトでしょうか、土でしょうか、それとも砂でしょうか。それでは「土」や「砂」って何でしょうか。一口に言うと、それは「鉱物」です。鉱物とは、天然でできる無機物質のことで、土はおもに粘土鉱物からなり、砂は石英などの硬い鉱物からなります。鉱物は地層や岩石をつくる最小単位で、地層や岩石の集まり・集合体が「地質」となります。本書では、足元の下がどうなっているのかから始まり、地球の奥深くを探り、地質学の歴史、日本列島のなりたちや地下資源、地震や火山について考察し、日本の地質の特徴、地形風景の見方・楽しみ方も紹介していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
12
最近地学を学びたいと思い購入。▼読み物というよりはやや説明文的。著者が1人じゃないのも関係してるのかも。▼内容は浅く広い感じがする。他にも言っている方がいたけど、図・写真がもっと欲しかった。地下資源、自然災害、日本の成り立ちなど、生活と関係あるテーマも含んでいるのが良い。▼地質について興味を持つきっかけになったのでよかった。巻末で紹介されているジオパークにも行ってみたい!2018/02/12
rokoroko
10
地質学の入門書。とても為になった2019/12/12
アキ
8
日本列島は、5つの島弧が合わさってできた地形で、およそ1500万年前に原型ができた。地殻は、酸素が半分、ケイ素が25%と、この2つの元素で75%を占める。地磁気の南北の逆転は、約77万年前~12.6万年前までに日本で確認され、千葉時代という。秋吉台は3億年前のサンゴ礁が変成してできた石灰岩から成り、プレートにより運ばれて大陸のへりで作り上げられた。花崗岩が崩れて真砂になり、白い砂浜になる。日本の地形の知らないことを知ってへえ~ってなる。庭園の石をみてこれは何の石だと思うようになった。全然わからんけど。 2017/11/15
マグネシウム合金
5
タイトルは地質学としているが、鉱石、地動説、地質学の発展の歴史、海底、日本列島の生立ち、災害など幅広い。少し専門用語が織り交ぜられてマニアックな本のではあるが、地質学をより深く学びたい一般素人向け。ただ、文字だけの説明だと素人にはイメージ出来ないところもあるので、カラー写真や図解などもう少し視覚による説明が欲しかったかな。でも知識の幅が広がり面白かった。2020/07/04
竜玄葉潤
5
最近、この手の本が多くて嬉しい。この本は、良くまとまっていて再勉強にはなったが、この手の本としては、図や写真等が少ないので「はじめて」の人には無理があると思う。2017/09/23