内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
あらゆるものがデジタルデータとして整理できるようになり、統計学の重要性が急速に再認識されてきています。科学、ビジネス、学問、スポーツなど、様々な分野において、データの解析は非常に重要な意味を持ちます。そこで必要な“基本的技術”となっているのが「多変量解析」です。本書では、その概略をしっかりつかみ、さらに、どう分析して何が得られるのか、多変量解析のソフトの中では何が行なわれているのか、その意味を理解できるよう、図版を駆使しながら詳しく丁寧に解説していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶう
11
初心者向けの多変量解析の本。相関分析から回帰分析、判別分析、主成分分析、因子分析など、多変量解析の基本的な項目については網羅されている。解説も詳しく具体的な計算方法も省略されず書かれているため、理解できなくなることはないだろう。巻末に数学についての解説があるのも親切で良かった。全体的な難易度は高くはないが、本書を理解すれば次の難易度の書籍に進んでよいだろう。著者の後書きに「因子分析は主観が入るので自分は使う気がしない」と書かれており、自分も前々から感じていた考えとフィットしていたのが、ちょっと嬉しかった。2022/07/26
MrO
2
石井さんの本は、数式までしっかり追ってくれるので、結局は納得できる。気分だけわかる本が多い中で貴重。2023/05/21
凸凹
2
多変量解析の本は、数式がややこしくて、読んでいて、何をやっているのかがわからなくなることがある。この本も数式が多めに出てくるけれども、数学的な説明を理解できなくても、文章による解説とともに、数値をあてはめて分析手法を解説しているので、計算を追っていけば、理解できる。また、第9章で、必要となる数学的知識も解説されており、ほかの本を参照する必要がなく、自己完結している点もいい。2016/03/21
MrO
1
多変量解析になると、さすがにぐっと必要な数学のレベルがあがってくる。扱うデータが多次元だから、行列計算はやむを得ないか。2019/01/04
kerokeropoltupo
1
意味が分かるシリーズの中では難しいか。完璧に読破するためには大学教養レベルの数学(線形代数、微分積分)等が必要。しかし、できるだけ丁寧な解説がされており、仮に数式が読めずとも有用なことが書いてあるのでお薦め。 ただ本当の初学者で数学が全くダメという人はもう一段簡単な本を挟んだ方がいいと思う。2016/04/04