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内容説明
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支配層が都合のよい形で人々に「何が当たり前か」を刷り込み、疑問に感じる力を奪いながら、感情を「型にはめていく」様を描いた小説『1984年』。コロナ禍を経て、今一度、権力と個人のあり方について考える状況にあるといえます。今回のコロナの感染源・中国のITによる超監視社会は、『1984年』の世界を彷彿とさせます。本書は5Gによる覇権争い、全体主義とは何か、AI対人間といったテーマを山形氏が解説、まんがで『1984年』のあらすじを紹介。政府と個人、公益と私益、民主主義、人間らしさ、本当の意味での自己実現などについて批判的かつ創造的に生きるあり方を考える一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Moca
29
ジョージ・オーエルの『一九八四年』を分かりやすく漫画にした本なのである。しかも、解説付き。『一九八四年』は、ファッシズム的な監視社会に生きる男性が主人公とした話なのである。いかにも、ナチスのような独裁的で、国から支配された監視管理社会の下で、言語統制や行動自粛等によって、自由のない、民主主義のない、生活的に不自由になっているといった社会をどう生きるのか。このコロナ禍における現代社会でも現在進行中であり、正しくこの世界になり兼ねている。2022/02/08
Moca
25
この現代社会に生きる人々にとっては、メディアの洗脳を解きたい人やこの社会はおかしいと思った方にとっては、この本を読むと良いです。 ハイテクに生きる現代社会は『一九八四年』に共通するところがある。 特に政治家(首相・都知事・皇族等)や金融財産者(ユダヤ系の有名人)等はビッグブラザーなのである。2022/02/08
ちくわ
22
難しい名作文学をまんがと解説付きでわかりやすく紹介してくれています。本作を読了した人のほうがオススメですね。いやーやっぱり名作ですねこの作品は。INGSOCの3つのスローガン「戦争は平和」「自由は隷従」「無知は力」しびれますね。今の生活につながるところも多く(良い悪いというのではない)、考えさせられるネタの宝庫ともいえます。(☆4)2020/10/25
ともかず
21
ストーリーとして何があったかは把握できる一作。ただ本作の見どころは思想的なところが多いだろうから、本作だけでは微妙だった。2022/01/16
belalugosi6997
17
攻殻機動隊2045で話題になった名作を漫画で読了、監修はあの天才翻訳家の山形浩生氏。大変判りやすかった、DVDで鑑賞していたせいもあるが、映画よりも丁寧に作られていた。名台詞「戦争は平和」、「自由は隷従」、「無知は力」をしっかりと解説してくれている。ところで三国は本当に戦争をしているのだろうか?BブラザーやE・ゴールドスタインやは存在するのか?謎は解決しない。いやっ、させないのである。攻殻機動隊2045は「1984」を題材にしていると聞いたがどこが題材なのかは私には全く判からなかった。2023/01/31