内容説明
父が遺した写真をきっかけに、湯乃鷺温泉街に“風”が吹きはじめている。一方、温泉街の“歴史ある文化財”として守られてきた喜翆荘には、退っ引きならない事態が迫っていた――!!
取るものもとりあえず湯乃鷺へ向かった緒花を迎えたのは、7年ぶりの喜翆荘。あのころ一緒に過ごした人々との再会。
そして緒花は、喜翆荘が置かれている厳しい現実を目の当たりにするとともに、起死回生の妙案になるかもしれないアイディアを思いつく。
だが、そこに立ちはだかったのは、祖母・スイだった。
東京都公安委員会 古物商許可番号 304366100901