内容説明
「雌獅子の女神が復活した――このままだと、人類は絶滅する」
英雄アウグストがイフリートと相討ちになり死亡して数日後、祈師が殺される事件が教皇顧問団で問題となった。事件現場は、山脈が抉り、消し飛ばされたという。
「丁度いいスタッフがいるではありませんか。有能かつ、死んだら死んだで構わない、そういう祈師が」
そんな事件に送り込まれることになったギィたちは、教団と敵対する亡神結社の刺客と邂逅する。
「で、こいつはチェルシー・ザラ。オレの嫁」
「誰が嫁だ!」
不良神官と彼に甘やかされる天使が紡ぐファンタジー第2弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
15
一巻の内容がうろ覚えに。題名と違って本格ファンタジーぼかった記憶はあるのですが……。二人目のヒロインの話中心で、幼馴染みの男キャラ追加などありましたが、メインのお話は特に進まず。三巻出ると考えてよいのでしょうか?2020/11/15
真白優樹
9
教団の祈師が殺され、その祈師の神格奴隷を捜索する任務がギィ達に命じられる中、アストリッドが因縁のある神と再会する今巻。―――撃ち抜け、例え敵が恩人だとしても。人間達を守る為に。 師に人類抹殺の大罪を背負わせぬ為に。神としての在り方と人としての在り方がぶつかり合う中、チームとして戦う巻であり、前巻にも増して強力であり、戦いづらい相手と死闘を繰り広げる、前巻にも増して熱く面白くなる巻である。一つの再会と別れの先、再び旅が始まる。果たして彼等は、神を騙す神を殺す事は出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。2020/11/19
ARI
4
今回ギィの元に舞い降りた事件、その首謀者たる女神は災厄ともされる強大な存在だった。気に入らない神は殺す。変わらない信念に沿い向かうその女神は、しかし、アストリッドの過去にも深く根ざす神格であり……。 人としてまだまだ未熟なアストリッド。その過去と現在の変化が描かれ。そういった神の在り方、人の在り方の描き方が1巻に続き非常に秀逸でした。更に物語に神話をこれ以上なく見事に溶け込ませていることには感嘆の息を吐くことしかできませんでしたね。2020/11/14
ましろ
3
人類を絶滅させられるだけの力を持つ女神が復活し、そんな事件に主人公たちが巻き込まれてしまいます。 かつての旧友と再会してタッグを組み、絶対に負けられない戦いに挑む展開は激アツです。 彼がいつも甘やかしている天使たちとの絆をより深め息の合ったコンビネーションで成長しながら戦う様子は手に汗握りました。 虐げられる存在であるはずの彼女たちを存分に甘やかし、信頼関係を築く主人公の生き方が最高にカッコよく、作り込まれた魅力的な世界観とそれに抗う彼らの物語を楽しめました。2021/06/08