山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 山の不可思議事件簿

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 山の不可思議事件簿

  • 著者名:上村信太郎
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 山と溪谷社(2020/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635048996

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内容説明

山には「不可思議」が満ちている。
山と登山にまつわる怪現象・謎・怪物など、奇妙な事件を一挙紹介。

【目次】
●第1章 奇妙な現象 
・山の怪現象
マッターホルンで目撃された幻影/消えた4階建て宿舎の怪/テントに近づいてくる謎の靴音/知らないうちに移動した山小屋/ブロッケンの妖怪とセントエルモの火/山奥から響いてくる奇怪な音 
・山の不思議
女神の山で女神になったアメリカ人女性/頂上をめざす動物たちの怪/朝日連峰の不可思議な遭難/リングワンデルングの恐怖/ヒマラヤに消えた記憶/ニカ国語を理解した名登山犬・山の謎 富士山初登頂の謎/大雪山に残されたSOS文字の謎/ヒマラヤ登山史上最大の謎/エベレストで遭難した旧ソ連隊の謎/身元不明の遺体の謎
・山の奇跡
人肉を食べて生還したアンデスの遭難者/エベレストから転落して生還した男/雪崩に埋まり13日間生き抜いた青年/ヒマラヤで宙吊りから救出された日本人/アルプスの氷壁から滑落して助かった日本人/国内の奇跡の生還者たち

●第2章 恐怖と神秘 
・魔の山
殺人峰アイガー北壁/人喰い山ナンガ・パルバット/犠牲者世界一の谷川岳/死を呼ぶ山ミニヤ・コンカ 
・神秘と伝説の山
ノアの箱舟の山アララト/アリストテレスが予言した山/エベレストよりも高い山/ギアナ高地に実在したロストワールドの山/崑崙の謎の山ウルグ・ムスターグ

●第3章 伝説と怪談 
・山の伝説伝承
猫又伝説の謎/埋蔵金伝説の謎/ヒダル神の伝説
・山の怪談
吹雪の避難小屋の亡霊/真夜中にともる消したはずのローソクの灯/深夜ひとりでに開いた山小屋の扉/テントの中に押し入った幻影/ウペペサンケ山の怪異

●第4章 謎の生きもの 
・山の怪物
中国の秘境に生息する謎の大脚怪/ギアナ高地で遭遇した怪鳥/まぼろしのツチノコを探す/黒部峡谷の正体不明の足跡と奇妙な声/カナダの獣人サスカッチ/中国で頻繁に目撃される野人/コーカサス山脈の謎の獣人カプタル
・謎の雪男
雪男の足跡写真を発表した登山家/雪男を近くで観察したポーランド陸軍中尉/雪男を間近に目撃した日本の登山家/奇抜な作戦の日本の雪男探検/鈴木紀夫さんがつかんだ雪男の正体/日本の登山隊が持ち帰った雪男の体毛とフン 
・絶滅動物の謎
ニホンオオカミは発見されていた/九州のツキノワグマは絶滅していない/カッパの正体はニホンカワウソか

●あとがき
●文庫のためのあとがき
●解説「この世とあの世のマージナル領域、それが山である」(三上丈晴さん)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

56
かなりオカルト気味な話題もふくめて、とにかく肩のこらない「ふしぎ」を集めた楽しい読み物。「そういえば、昔話題になったあの件の、その後って、どうなった?」というノリで、山に関係のある多彩な話を収録。ブロッケン現象も、昔は神秘的に思われただろうし、確かに仏様の光背にも似ている。セントエルモの火も取り上げられているから、昨日読んだ神田右京の本と比べてみるのもおもしろい。冬山で遭難する話も、おとといの八甲田山の本が想起される。これを共時性とみる? でも単に、気になる傾向があっただけだろう。集中して読むのは楽しい。2021/11/19

Shoji

36
何だかなー。少々、消化不良。山にまつわる習俗や民俗かなと思って読みましたが、少し違ってた。雪男やら、山男の死に様とか、埋蔵金やら、非科学的なことが沢山並んでた。流し読みしておしまい。2021/01/04

みや

12
山の不思議話集。話はあちこちに飛び、豊富な登山経験と膨大な書物の渉猟とを踏まえた抄の佇まいとなっている。遭難・生還譚や絶滅危惧種を追い求める話などの現実路線もあるが、時に、水スペ的な謎の生物モノや怪談に転調する。しかし、山深き未開の地には不分明のこともあろうし、山中で極度の疲労・緊張状態に置かれれば、幻視・幻聴の類も起こるだろう。山は「あの世とあの世のマージナル領域である」との解説に膝を打つ。2021/10/10

リュウジ

7
★2 この手の本であるあるなのは、読んだ尻からどんどん内容を忘れていってしまうこと(自分だけ?w)。それでもこの本が凄いのは不思議話を56編も収集。で、全てのコラムの書き終わりを「謎である」「あるに違いない」で結ぶので、「いや、そんなことないやろ」と突っ込みながら読むのが正しい読み方なのかもしれない。ただシャリバテを「ヒダル神に憑かれたからなのだー!/P136」と全国各地で言い慣わせられるとは知らんかった。でも自分が一番感じた謎は、この本が出版社を変え発刊され続けていること。みんなこの手の本が好きなのだ。2022/01/07

にやり2世

3
1つの話が簡潔でぽんぽん読めた。怪談と謎の生き物の章をなくして登山に関する話をもっと詰め込んでほしかった。2021/05/04

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