内容説明
安土城を訪れた家康は、天皇をも超えようとしている信長に圧倒されると同時に、危うさを感じずにはいられなかった。足利義昭を擁立する朝廷、イエズス会の不気味な沈黙。そして、変は起きた――。最新史料をもとに描かれた本能寺の変の裏側。生涯最大の危機といわれた「伊賀越え」の真相とは。かつてないリアリティで描く、傑作戦国大河第五弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
197
安部 龍太郎は、新作中心に読んでいる作家です。著者版家康が途切れていると思っていたら、単行本から文庫本になって書き続けられていました。シリーズ読破を再開し、★安部龍太郎版家康完読幕府を立上げました。https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11880428 第五巻は、本能寺の変&伊賀越えでした。家康とお市の方が男女の関係にあり、結婚する可能性があったとは驚きです。続いて第六巻へ。2023/01/02
ちょろこ
129
家康の人生、5巻の一冊。本能寺の変と伊賀越え、家康の人生に於いて最大とも言える難所を安部家康はどう切り抜けるのか、共に伊賀を越える気分で一気に駆け抜けた。ひと月半の間に何度もどうするポイントが彼を襲ったのね。本能寺の変直前の明智光秀、近衛前久の言動にドキドキ。信長という朝廷や幕府にとって厚い、圧力のような雲はこうもあっけなく取り払われてしまったんだと思うと儚さを感じずにはいられない。伊賀越えは幻術ありのハラハラ感。ようやくひと息つけた家康の、家臣の意見にきちんと耳を傾ける姿勢はやっぱり天下人に向いている。2023/07/03
あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...
98
第5巻は、自らの理想としていた天下統一という夢を、本能寺の変によりあっけなく打ち砕かれた信長。なんとか伊賀越えを経て三河までたどり着いた家康。そして見事に大返しをやってのけ、天下取りへの野心をあらわにする秀吉。お馴染みの展開ではあるが、著者によって少しずつ解釈や筋立が変わってくるところが面白い。『人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず。』作品とは直接関係ないけど、耐えることで天下をとった苦労人家康さんのひと言は刺さります。第6巻へ。2026/05/07
えみ
49
儚く刹那的なこの世に武人たちは今何思う。戦国時代最大の事件、「本能寺の変」が遂にやってきた。そのとき家康41歳。友であり兄であり教師でもある織田信長、天下統一目前にしてその剛毅な男は本能寺の炎に巻かれ灰と帰して散る。畏怖の念を抱きつつ、その人柄に敬愛を、その手腕に尊敬を抱き続けた家康。信長という指針を無くし、どう動くのか?著者・阿部龍太郎による「本能寺の変」、そして命を懸けた「伊賀越え」の史観、とても興味深くその後の歴史を知っている者としても面白く読めた。もはや歴史書としての一冊に並べられるくらい優良本!2020/11/19
Kiyoshi Utsugi
40
安部龍太郎の「家康(五) 本能寺の変」を読了しました。 家康にとっても一番大きな分岐点となったであろう本能寺の変と、その際に堺にいた家康が伊賀越えをするところが、この巻の一番のクライマックス。全体の中でもベスト3になるのではないかと思います。 安部龍太郎が考える本能寺の変の黒幕は、本書を読んでのお楽しみ。 世間で言われているものの中の一つでした。 伊賀越えのところでは、先日訪れた宇治田原にある山口城が出てきたので、なるほどなと思いながら読んでました。2023/03/08




