内容説明
「このコラムは、本好きによる、本好きのための読み物だ。」「この『本の楽園』では、ヨムリエ・ムラマサ(僕です)が、毎回おいしい本を取り上げて、読むことの愉しさ、歓びを伝えたいと思っている。」──Web第三文明に連載中の100回を超える好評コラムのうち、「ショーペンハウエルの読書の腕前」から「放哉のミニマルライフ」まで20回分を修正のうえ収録。作家としての人生経験や日常の一コマを交え、本好きの人にとっても、これまで読まなかった他ジャンルの読書への関心と知識が広がります。
目次
1 ショーペンハウエルの読書の腕前
2 ブームのその後 ラテン・アメリカ文学最新事情
3 本の逆襲
4 エリック・ホッファーという生き方
5 J・J氏のダンディズム
6 フクシマの祈り
7 編集者という仕事
8 短篇作家としてのトルーマン・カポーティ
9 人生を〝着崩す〟 ブコウスキーの詩
10 ポップでダークな大人の童話 ブコウスキーの小説『パルプ』
11 ノーブック・ノーライフ(出版社篇)
12 ノーブック・ノーライフ(町の本屋篇)
13 休日の読書
14 グローバリズムとローカリズム
15 本をつうじて見える二十世紀の姿
16 古本者
17 遊民の文学
18 書評を読む
19 生きるための「ファッション」
20 放哉のミニマルライフ