内容説明
かしまし淑女トリオの行く先に事件あり! レティシア・カーベリーの活躍を描いたロマンス冒険譚。〈もしも知ってさえいたら派〉の創始者が見せる意外な一面。ちょっと怖く、ちょっと愉快なレディたちの事件簿。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
7
レティシア・カーベリーが活躍する中編3作を収録しているが、ミステリなのは「シャンデリアに吊るされた遺体」のみ。これはハッキリ言ってバカミスですよ。ポーの「モルグ街の殺人」をオマージュしていると思われるんですが、いくらなんでもというこの決着の仕方には苦笑というよりも大笑いしてしまう。出し過ぎではないかと思われるくらいの伏線が張り巡らされていて、回収はされているものの、犯人を特定するきっかけにして大味な感じでもある。まぁ、ミステリとして真剣に読んでいた読者をあざ笑うかのような結末にしてやられた読後感でした。2014/01/31