内容説明
かしまし淑女トリオの行く先に事件あり! レティシア・カーベリーの活躍を描いたロマンス冒険譚。〈もしも知ってさえいたら派〉の創始者が見せる意外な一面。ちょっと怖く、ちょっと愉快なレディたちの事件簿。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カーゾン
7
M:「帰ってこない女」を探していて送料込み1000円未満で入手出来た際に”おまけ”に付いていたのがこの本。ミステリの体裁を辛うじて保っているのが中編の「シャンデリアに吊るされた遺体」だけ。あとはオールドミス3人組のドタバタ劇。シャンデリアに~のトリックも馬鹿らしいし、とにかく状況や位置関係が掴み辛い。論創社は何でこれを選んだのかね? 論創社から出ている海外ミステリを片っ端から読むぞ!という人以外は無視しても良いと断言しちゃう1冊。2023/10/30
飛鳥栄司@がんサバイバー
7
レティシア・カーベリーが活躍する中編3作を収録しているが、ミステリなのは「シャンデリアに吊るされた遺体」のみ。これはハッキリ言ってバカミスですよ。ポーの「モルグ街の殺人」をオマージュしていると思われるんですが、いくらなんでもというこの決着の仕方には苦笑というよりも大笑いしてしまう。出し過ぎではないかと思われるくらいの伏線が張り巡らされていて、回収はされているものの、犯人を特定するきっかけにして大味な感じでもある。まぁ、ミステリとして真剣に読んでいた読者をあざ笑うかのような結末にしてやられた読後感でした。2014/01/31
suzuki-takefumi
0
推理小説の中編一つ、どたばた劇の短編二つ。メインは推理小説の方なんだろうけど、正直あまり面白くなかった。むしろ短編の、逞しくてふてぶてしい三人組の方が面白かった。宮崎アニメのチェイスシーンっぽい感じ。2014/10/16