内容説明
従軍で精神を病んだダルースは一時的に妻アイリスと離れることを決意。それが功を奏して復調したダルースは、妻のいるメキシコへと発った。愛する者のために奮戦する彼を待っている結末とは。本格ミステリ・ファン待望の “パズル・シリーズ” 最後の未訳作、ついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cinos
8
複雑な人間関係と多重推理が絡まり合って最高に面白いです。途中ピーター、もうほっとけば、と思ってしまいました。パズルシリーズは順番に読まないとダメですね。解説がとても勉強になりました。2016/06/30
koo
7
パズルシリーズ6作目、悪女、悪魔の再読せずに読むとピーター&アイリスの関係がここまで変わっていてびっくりしました(笑)作品自体は登場人物が僅か6人の舞台劇のような設定 、ホイーラー単独作の様なサスペンス色濃厚な作風ながら後発例はあっても前例が思いつかない真相でありパズラーとしては「俳優パズル」よりも好きな作品になりました。ただ読み進めてもピーター&アイリスに探偵としての魅力も人間的魅力もあまり感じないですね。読んだ順番が悪女→悪魔→女郎蜘蛛→俳優のせいかもしれませんがつくづく刊行順に読みたかったですね。2022/07/06
造理
6
★★★★☆ パズルシリーズ最終作。初期のラブラブな関係からすっかり様変わりしてしまったピーターとアイリス。とにかく全編暗くて重い。それを中和するべく?メキシコのカーニバルや酒場の華やかな雰囲気がいい味出しています。事件は登場人物たった6人のフーダニットですが容疑者が二転三転し面白かったです。2016/04/03
ハルト
2
「俳優パズル」までしか読んでいなかったので、その衝撃の展開にびっくり。あれだけ結婚を望んでいたのに、まさかそんな…。はっきりとした探偵役がいない中で起こるサスペンス的要素のある事件は、その複雑に絡まりあった愛憎関係がどのような結末を迎えるのかというドキドキ感とともにひと息に読めました。でもやはりちょっと女性陣に対して釈然とせず。特にアイリスには少しどうなのと思ってしまったり。あと解説がこれまでのシリーズ総解説で内容が充実していましたが、あえてクイーンと比較してかなり劣ると言う必要性があったのかはやや疑問。2013/02/13
スズツキ
2
序盤は退屈な感じだったが、中盤以降サスペンスものとしてなかなか楽しませてもらった。解説もなかなか見事なもので、これを読むことによって一層と作品の魅力が増すのではないかと思う。シリーズ最終作である本作はラストで総仕上げに入るのだが、解説によると実は……というなかなかになかなかのことが書かれている。2012/11/28
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