内容説明
お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコが、ちょっと生きづらく、でもどこかほっこりするような日々を綴った、初のエッセイ集。幼稚園の頃「あまり綺麗なほうじゃないです」と父に言われ、小学生時代のあだ名は「粘土」。誕生日の日に母が作ってくれたのは皿うどん。「書くこと」でたぐり寄せた、幸せでも不幸せでもない、かけがえのない記憶――。
目次
悲しみのマミー券
ポシェットの色を選べるのはかわいいみほちゃん
「あおぞら」
せっかくだからパンダ・ダ・パ・ヤッ!
友達が欲しくて1987
私に「粘土」ってあだ名を付けたTくん
母の皿うどん
初めてのキャンプ
小学生はお忙しい
ヒミツの転校生
大きくなったら?
私の中のずーっとヒーロー
こけしと私の出会い
母の前世はエジプト人?
「どうするの?なんで?女」撃退法
恋愛迷子のあんな恋、こんな恋。
川村流恋愛格言
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
27
からかわれたり疎外された幼い頃の思い出を克明に綴る。だが、劣等感とは裏腹に、著者は強い人だと思う。弱い人間は、ネガティブな記憶を消し去ろうとする。2021/08/30
はるき
17
親近感を感じます…。普通というのが悪口って何か変なんだよな!素直で優しい人だな。2021/12/06
mer
16
誰だって傷ついてる。でも、自分が傷ついていることを自覚するともっと苦しくなるから目を逸らす、知らないふりをする。実はそれが1番自分を傷つけていること、忘れてたな。川村さんは些細な出来事にも敏感に反応してしまう繊細な心の持ち主なんだと思う。だからその分人よりも傷つくことは多いし、考えることもある。ずっと神経を研ぎ澄ましていると疲れてしまうこともあるけれど私はやっぱり些細なことにも敏感でいたいと思う。そして川村さんのように、いつか私も自分の心の声を言葉にしてみたいなあと、思いました。川村さん、好きです。2020/10/13
喪中の雨巫女。
14
《私-図書館》たんぽぽの川村さんのエッセイ。小学生時代に、似たような体験したことある。こけしも私大好きです。わたしの中学生時代のあだ名でした。(笑)2021/04/06
yunyon
11
すごく落ち着いていて、良い文章だと思いました。毒もあるんだけど、穏やかな毒で…。元カレの話、あの話題になった会社の元カレでしょうか?、もっと毒々しくても良いのに、高齢で落ち着いた親に、穏やかに育てられた育ちの良さが出てるんでしょうね~。品の良いちびまる子ちゃんみたいです。2022/12/08