内容説明
「家事や育児が問題なくできたとしても、仕事が人並み以下だったら男としては二流のような気がしちゃうんです。そういうのってわかりますか?」専業主夫になるべきか悩む30歳出版社社員、直樹。離婚して孤独をもてあます35歳広告マン、慎一。モテないアイドルオタクの25歳公務員、幸太郎。いつのまにか「大人の男」になってしまった3人、弱音も吐けない日々に、モヤモヤは大きくなるばかり。幸せに生きるために、はたして男の「たてがみ」は必要か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
45
3人のアラサー男子が主人公でした。それなりに「働く」男子ながらモヤモヤする気持ちが何気なくわかります。現代社会の男性の本音を感じることができました。2023/04/24
あみやけ
43
読んでる間、なんども自分の弱い部分や恥ずかしい部分を突かれている感じがしました。男って面倒くさいですね。出てくる3人がそれぞれまったく違うタイプなんですが、それぞれに弱さをもってて。なんだかいろいろ考えました。ちょうど今、いろいろ考えてる時期で。みんな他人でわかりきれなくて結局は一人なんだけど、そうは言いつつもわかり合おうって気持ちが大切ってことでしょうか。なかなか難しいですね。周りの人とご機嫌に生きていくって。★42023/03/13
こばゆみ
6
結婚とか離婚とか、子育てしながらの仕事とか、義両親との関係とか、女性目線でのこういうお話は割と読んできたけど、男性目線てそういえば読んだこと無いかも〜と思いながら読了。いろんなタイプの男性が3人出てくるので、1冊で3度おいしい(笑) 3人に共通して言えるのは、パートナーと本音を話そう、ということだと思った。2020/11/18
tellme0112
5
どこで三人が繋がるのだろうかと思っていた。劇的な何かが起こるわけでもなく、でも少しだけ何かが変わろうとしている、のかいないのか。少し癒された。折り合いがつかないからってすべて諦めなくても良い、そうだな。やりたいことにチャレンジしたいね。チャレンジしようとする気持ちをわすれちゃいけないね。あと、夫婦は努力しないとキープできないねえ。2023/04/05
shouyi.
4
ライオンのたてがみとは、いわゆる男らしさのこと。あいまいなそんな概念になぜか縛られ苦しむ男たちの姿が丁寧に描かれていて胸が詰まる。2021/04/28