竹書房怪談文庫<br> 怪談標本箱 毒ノ華

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竹書房怪談文庫
怪談標本箱 毒ノ華

  • 著者名:戸神重明【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2020/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801924345

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内容説明

禍き宝石か、花の如き怪。
人柱の水路と無縁仏に挟まれた借家
歴代の彼女5人を殺した牛革の魔法円
全国から採話した恐怖実話!

昆虫や鉱石の標本の如く、全国から採話した怪と不思議をコレクションした戸神重明の怪談標本箱。
●線路の上を飛ぶ透明な生首。人身事故との関係は…「山手線の朝」
●橋を渡ったそこは異界。原因は車内で交わしたとある会話に…「横浜の二本の橋」
●排ガス自殺の車を発見した郵便局員。中で死んでいたのは偶然にも同業者で、そこから凶事が…「第一発見者」
●人柱を立てて完成した水路と無縁仏に挟まれた借家。棲んだが最後、住人は…「水門近くの家」
●歴代の彼女が5人死んでいるという男。原因は最初の彼女の形見…「毒ノ華」
他、妖しい光を放つ空恐ろしき実話、全37篇収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

237
戸神重明さんは芸達者で読者を決して飽きさせないプロフェッショナルな方ですね。締めの挨拶は「魔多の鬼界に!」でバッチリ決めていますよ。今回はちょっぴり長めの話を紹介しますね。『第一発見者』二十八歳の男性Fさんは週末の午後、ニ十歳の彼女を車に乗せてドライブに出かけた。彼は郵便局の配達員で彼女は同じ局のアルバイトで二人で山奥の美しい滝を見に行く予定だった。車一台しか通れない山道を走ると前方に白い車が停まっていてクラクションを鳴らしても動かなった。何をやってるんだ?彼は車から降りて見に行くとエンジン音が聞こえる。2022/04/13

坂城 弥生

48
「横浜の二本の橋」付喪神的な話かな?「和製ロックバンドの怪奇行脚」敬意を払うと言うことの大切さ。「漁村の親戚」ずっと家族として成長して見守ってきたという暖かさを感じた。「毒ノ華」強烈な呪詛って感じ。 全体的に一昔前に起こった話が多かった印象。だからこそ、繋がっていて怖さを感じた。2021/01/07

さりぃ

23
#怪談標本箱 毒の華 #戸神重明 KindleUnlimitedで読了。 コロナ禍の怪談収集は大変だろうなぁと思う。 『霧の中、他』『J兄ちゃんのギター』『巻き物の絵』 辺りは好み。 他はちょっと怖いのが薄いかなっていうのが多かった気がする。 好みの問題かも。2020/11/30

17
ここでもリモート怪談かぁ。色々大変だねぇ😅うちの県の怪談もあってそういえば噂があったなぁと。 最後の毒の華はぞっとした。2020/11/21

澤水月

13
「霧の中 他」…50代女性が幼時、小岩で幻視したおぞましい光景など、暮らしの向こうに透ける稗史の悲しみ。「山手線の朝」、鉄道自死巡る怪奇譚に新たな側面見せる。「アウトサイダー」沖縄の半グレ?らしい男が執着するもの…本書はほかにもロンドン・テムズ川でのことなど(著者が主宰する高崎怪談会からの)群馬中心に限らない広がりを見せ、コロナ下に普段からの収集あってこそのタフさがある1冊(読了は12/3、24歳愛猫看取った日々で読む・書く不能になり遅れ…暫くペース落としますが書籍への反応・感想による遅れではないです)2020/12/12

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