押井守監督が語る映画で学ぶ現代史

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押井守監督が語る映画で学ぶ現代史

  • ISBN:9784296107704

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内容説明

「観客には『自分が抱えている不安を、具体化、形象化してほしい』という気持ちがどこかに必ずある」
 押井守監督はそう指摘します。
その時代に生きる人々の「無意識の不安」を探り当てて、エンターテインメントにするのが映画監督の仕事。不安の影を捉えればヒット作になるし、ビジネスにもつなげることができる、と。

 この本で語られるのは、「宇宙大戦争」から「007 ロシアより愛をこめて」「仁義なき戦い」さらには「キャプテン・アメリカ」「ゲーム・オブ・スローンズ」まで、それぞれの時代をタイムカプセルのように封じ込め、大ヒット(中には渋いヒット)につながった映画とドラマ。第二次世界大戦から令和の世の中に至るまでを、エンターテインメントとして楽しみながら、その作品が作られた時代の背景を学ぶ、押井守監督による「現代史講義」、開幕です。ひと味違う映画ガイドとしても役立ちます。
 いつもの押井節に乗って、自らの作品「THE NEXT GENERATION パトレイバー」についても解題していただきました。押井ファンには「オシイヌ」でおなじみ、西尾鉄也氏のイラストもたくさん収録しております。
 エンタメ作品で時代を読み解く398ページ、押井節をたっぷりお楽しみください。

目次

●世界大戦争(1961年) 
映画は「時代の不安」のタイムカプセルだ

●007 ロシアより愛をこめて(1963年)
冷戦期を象徴する「領収書100%OKの男」

●仁義なき戦い(1973年)
取り残された人々の叫び 「こんな戦後に納得できるか」 

●野生の証明(1978年)
「お父さん、怖いよ!」 角川映画が業界に起こした革命

●キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年)
「時代の不安」を描くエンタメ ハリウッド映画の底力を見た

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

46
映画は時代の不安のタイムカプセル。なるほど。時代を表さない映画は映画であることを放棄している。映画は劇場だろうと、CSだろうと相互対話だが、配信は観客の反応はネットの匿名の書き込みしかないだけに、時代の不安を把握し得ない。もっともな意見である。ただ、たびたび言及される「TNGパトレーバー」は駄作だと思うのだが。この人はこれだけ色々作ると玉石混淆にならざるを得ないだろうね。映画ファンとして面白い一冊。2025/02/17

Isamash

30
押井守監督と野田真外(1967年生まれの映像演出家)対談本で2020年発行。世界大戦争(1961)、007ロシアより愛をこめて、エレキの若大将、仁義なき戦い、野生の証明、キャプテン・アメリカウインター・ソルジャー(2014)などがその時代の象徴的なものとして取り上げられてる。映画というものが考えたくないものを考えさす社会的機能を有してるという押井の指摘には成程。洋画にはそれが伝統的に根付いているが邦画はそれが弱いという。ハリウッドの娯楽作品特に2番もので分かる人間には分かる裏テーマを有するとの指摘にも感心2023/04/11

ぐうぐう

30
映画は「時代の不安」を記憶するタイムカプセル。それをエンタメにするのが我々の仕事、と言う押井守。『パトレイバー2』なんて、まさしくその実践だよね。だから戦後映画のぬるさへの逆襲として作られた『仁義なき戦い』を押井が絶賛するのは、とても理解できる(同じ方向性で撮られた押井の戦後史としての映画が『立喰師列伝』というのもよくわかる)。そんな押井守が憂うのは、原作もの(特にマンガ)の映画化ばかりの日本映画は、映画館が単なる「追体験の場」になってしまったということ。(つづく)2021/02/09

akihiko810/アカウント移行中

22
押井守が映画を切り口に現代史を語る。印象度B+ 「現代史」と銘打っているものの、それは前半だけで後半以降は、押井が語る「ギョーカイの変遷」と押井の仕事。「映画にはその時代の不安や欲望が記憶される」タイムカプセルだ、というのが持論。面白かったのは、「Vシネと三池崇史」の項。レンタルビデオ専用という安価な表現方法とマッチしたVシネ。エロと暴力さえあればとりあえず何やってもいい、というので数多く制作されたが(安いので)配信の時代になってもはやなくなってしまった。あと、押井が結構youtuber動画見てるはの意外2021/10/20

Tenouji

20
相変わらずのマッチョ感はあるが、面白かったので、一気読み。ガンダム世代なので、007のところあたりから、実感を持って読めたが、その前の怪獣映画や、ヤクザ映画の話しも興味深かった。で、主題の現代史の最先端は、「共感」自体が出来なくなってきている、と。更には、海外のマーベルにシステムを見出すところが、スゴイね。で、なんて言ううんだろうな、私は私の慣れ親しんできたメディアを、掘り起こすんだろうな、と思いました、MTVとか。2020/11/02

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