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内容説明
学校の帰り道、拓真が「ほりだしもの屋」で見つけたのは、袋に入っていたピンクの卵。ふ化させてみようと調べていくと、中南米の伝説の鳥、「王さま鳥」の卵では? と思い始めた。言い伝え通りに卵を回転させて月の光に当てると、ついに卵からヒナが産まれた。拓真の苗字は大橋で、さらに王さま鳥だから「オオハシ・キング」と名付けて、キンちゃんと呼ぶことにした。大きくなるにつれ、簡単な言葉を話すようになったキンちゃん。最初こそ、口まねをしているだけかと思っていたら、人間の言葉を理解して話していることがわかった。ところが、キンちゃんは、思ったことをそのまま口に出すので、家族や友だちを傷つけたり、怒らせてばかり。拓真は、なまいきなキンちゃんに悩まされて……。この世には存在しないはずの伝説の鳥を飼うことになった拓真が、動物を飼って育てること、そして動物にとっての幸せとは何かを考えながら成長していく姿を描いた物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
42
公園に行く道すがら、『ほりだしもの屋』に迷い込んだ拓真は、人と話せる伝説の鳥の存在を知る。思ったことをそのまま口に出すオオハシ・キング、キンちゃんのおしゃべりのせいで、家族や友だちと嫌な感じになってしまう。全体を通してとてもテンポよく面白かった。人間にとってのペットという存在について考えさせられるのと、異文化交流にもつながるテーマだなと感じた。わかり合うのは容易いことではないけど、お互いを思いやることの大切さを教えられる。中学年から、楽しく読んでほしい。2021/06/22
ねこ
6
読後感のいい作品。生意気で無茶苦茶頭のいいオオハシ・キングのキャラがなんといってもいい。振り回されながら成長していく主人公の姿も自然で微笑ましい。ラスト、どうなるのかなと思っていたら、びっくりのスーパーハッピーエンドでした♪2021/03/30
timeturner
4
どたばた喜劇的な展開に笑いながら、ペットの幸せ、言葉の大切さ、人と動物の関係など、いろいろなことを考えるきっかけがつかめる。子どもにとっては大人の視点に立って子育ての苦労を知る初めての機会にもなるかも。2021/02/05
風池
0
なかなかとっぴな話だが、学べることも多く、楽しく読めた。男子主人公でおすすめできる、貴重な本になりそう。2021/04/30