内容説明
「先生、実は母が……死にました」
やさぐれ少年がその場しのぎで吐いた嘘の、大き過ぎる代償
そして、疾走――ゆけゆけアントワーヌどこまでも!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
34
神保町にある東京堂書店3Fで衝動買い。大学生の頃、ゴダールの「勝手にしやがれ」を見て、生まれる時代を間違えたと思った。なのに同作と並ぶヌーヴェル・ヴァーグの象徴である今作はスルーした。たぶんアントワーヌの年代の頃の自分が親のいいなりの優等生だったからだ。いや本当にそうか? 振りをしていただけじゃなかったか? 学校が好き? 友達と一緒にいるのが楽しい? いちばんの親友は中学を、次の親友は高校をドロップアウトした。彼らの方が正直で勇敢だった。ルネは窓越しに見たアントワーヌに何を思ったか。映画を見たい。続編も。2022/08/18
スズキィイ
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トリュフォーといえばやはり山田宏一で、氏によるシナリオ訳とエッセイが読めて、さらに劇中音楽から見た『大人は判ってくれない』のコラムと舞台となったパリの名所紹介が手軽に読める最高の本。「名作映画のシナリオブックシリーズ第1弾」と帯にあることから、第2弾にどんな作品が選ばれ発売されるかが楽しみで(日曜日が)待ち遠しい!2022/09/07