内容説明
空気は生きている!? 地球の生命はここから始まった!!
ロングセラー『実感する化学』に続く化学が好きになれる一冊です。
「物語編」と「解説編」が一体となり、本の前後から読み進められる造本が特徴です。
「推薦の言葉」
野依 良治 先生(2001年ノーベル化学賞)
幼き日に「ナイロンは石炭と水と空気からできる」ことを知った。
その感動が私を化学の道へ導いた。
化学は美しく、面白く、社会の役に立つ。
分子の視点で人間や地球、そして歴史を探る本書は、確かな自然観と世界観を育んでくれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひで
3
2000余年前カエサルが最期に吐いた呼気(空気)。それは長い年月をかけて移動 拡散していった。そして、現代の私達が呼吸するその空気に彼の吐いた空気分子が含まれている可能性が高いという。科学的に計算すると一呼吸に毎回約3個。分子は旅をする。異なった性質をもつ分子達(酸素 窒素 水蒸気 二酸化炭素)がそれぞれの目線で旅をしていく物語が科学的解説付きで綴られた本です。風に乗って移動するもの。雨になって海や大地を巡るもの。植物や動物の体内に取り込まれるものなどいろいろ…長い年月を経て様々な運命?を辿る。目から鱗!2021/05/23