内容説明
※哲学書ではありません。お笑い書です。中毒性がありますので「笑い」に弱い方は、服用にご注意ください! ――ホモルーデンスとして生まれた諸君。笑うべし、遊ぶべし。楽しみの先に疑問があり、それが思索へとつながり、哲学へ至る(かもしれない)。へ理屈は楽しい。詭弁は愉快だ! 「笑う哲学者」土屋賢二のエッセンスがつまったエッセイに、英国留学時にやりとりされた絶品「滞英往復書簡録」が収録された、生活がうるおう1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
80
これはいつもより毒が少なめでした。でもやっぱり核心を憑いてくるところは感服します。最終ページ付近に著者が繋がれた犬と一緒に写ってる写真が掲載されているのですが、キャプションには「写真は、首輪をつけていな方が筆者」とあり壮大に噴きましたwww。2021/06/24
10$の恋
30
日頃の読書で息抜きをしたくなったら土屋賢二先生のエッセイを読むことにしてる。もちろん立派な哲学教授である…が、「テーゼ(定立)」と「アンチテーゼ(定立の否定)」の間をを行ったり来たり(笑)。我々日常の何でもない行動に憤慨しながらも認めてしまったり、自虐を堂々と肯定したり。確かに見識は広いがせせこましさが滲み渡る。いやいやしかし、そのこだわりの中にこそ「人間独特の核心の思考」があるような錯覚に陥ることも。でもね、な〜んとなく哲学が分かりそうな気がいつもする。とにかく今回も楽しませて頂きました♬あはは。2025/02/23
ミカママ
22
この筆者のエッセイ集も3作目、なーんかパターンが似ていて飽きてきたかな、とおもったのもつかの間、ケンブリッジ留学当時のご友人との往復書簡に笑った!類友ですね~。さぁ次の(ツチケンの)著作、行きましょう!2013/06/30
スプリント
12
大学教授と哲学者のいわゆるステレオタイプ的なイメージにぴったり合致する内容でした。良い意味でウィットに富んだ、悪い意味で屁理屈満載の文章はかなりツボにハマりました。助手の方はなんとなく女優の市川 実日子さんなイメージです。2015/02/06
空猫
12
再読。哲学的、あるいは論理的な文章で見かける表現を用いて、無意味な回り道を繰り返していく、パスティーシュだが、文体模倣をしているのも多分当人の文章や講義であって、ともかくツチヤ流韜晦・言い訳に満ちたユーモア・エッセイ。文春連載のものよりも、テーマ性がある(ような気もする)ので、最初から最後までネタとして思いついたことは一つしかなかったのかもしれないと危惧される週刊連載エッセイよりは内容がある気がしないでもないが、内容などはとりあえずどうでもいいし、最終的にもどうでもいいのだということがよく分かる。2014/12/14




