内容説明
30歳で夭折した天才作家が創造し、すべてのヒロイック・ファンタジーの源となった傑作シリーズを、最新の校訂研究にもとづいて贈る第3集。ヴェンドゥヤ国の姫ヤスミナは、兄王を呪い殺した魔術師に復讐を果たすため、7人の捕虜の命と引き換えに、山地族の首領として勇名を轟かせていたコナンをヒメリア山系の奥深くへと向かわせようとした――人跡まれな山間に棲む恐るべき魔術師との死闘を描く表題作はじめ3編を収録。解説ではハワードの生涯を詳細に紹介。【収録作】「黒い予言者」/「忍びよる影」/「黒魔の泉」/「トムバルクの太鼓(梗概)」/「トムバルクの太鼓(草稿)」/解説=中村融
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
記憶喪失した男
8
面白い。毎回、美女が出てくるのはお約束なのかもしれないが、面白い要素は盛りだくさんだ。2016/01/13
鐵太郎
3
新装コナン、第3巻。コナン・シリーズに出てくる「美女」は、すべて白い肌ですね。髪の色と目の色はいろいろですが。北方の雪国ならともかく、南洋のジャングルであろうが草原であろうが、太陽が照りつける海上であろうが灼熱の砂漠であろうが、常にぬけるように白く、日焼けひとつしていません。一部の女性方には、垂涎の的でしょうな。こう言うところに突っ込むのは、むろんヤボですけど。(笑) 2007/06/20
冬至楼均
2
王になるチャンスは何回もあるのだけど、女がらみで手に入れるのは嫌ならしい。2015/01/30
ちぬ
2
次回の表題作が楽しみ。ちとマンネリを感じてきた。それでも面白いけど。もっと幻想趣味が全面に出てきても良いかな。もしくは軍勢同士の決戦みたいなのも見たかった。さてさて、コナンはいつになったらアキロニアの王に?2013/05/21
すがし
2
ヒロイックファンタジーの元祖だけあってさすがによくできているが、日本人でこのオリエンタリズムが気にならないという人は、正直ちょっと信じられない。コナンの強さの説明は、八割が彼個人の資質ではなく「蛮人」だからという「血統」に還元されるが、「蛮人」とはなんのことはない。奢侈淫奔怠惰の東方世界では白人は無敵だというそれだけのことに過ぎない。それと「神を恐れない」のも「邪教の神を恐れない」ということであって、民主主義や人権思想とは何も関係ありません。2013/03/25