内容説明
国家的金融危機に陥る日本の現状。
そんな大きな波とは無縁かに思える年収240万のフリーターの生活。
それが一転! 生きることへの「夢」とか「希望」とか、そんな言葉が別世界の事柄に感じられる地獄の底......1億2千万円もの借金を背負ってしまった!!
誰にも相談できない、自己破産もできない、この先、借金を返済するだけの人生。
結婚したり、家を持ったりなどという「人並みの幸せ」を求める可能性をすべて奪い去られても、自殺さえできない。
親元を離れて、田舎から東京に出てきたのは「ひと山当ててやる」ためだった。
しかし気がつけば、八方塞がりの現実。
整理不可能なまでに金利で膨れあがる借金。
自宅、職場はもちろん、親、兄弟、妻、妻の実家にまで及ぶ取り立て。
それでもなんとか逃れたとしても、商事消滅時効直前に届く内容証明。
この地獄から脱出する方法はないのか、
どうすれば問題を解決できるのか......?
底なし沼の底で見つけた、起死回生の法則とは?
今は借金を完済し、経営者となった著者が、借金の苦しみから得た気づきを基に、
自らの体験を綴って示す奇跡の生還記!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_海竜
89
著者が借金をし、生還したという話。借金までの経緯は恐ろしくなった。取り立て屋がきたり、本人とても精神力が強い。お金は人に乗せられ使っては行けないこと、派手ではない生活を続けることが大切なのだろう。2019/03/03
パフちゃん@かのん変更
62
せっかく東大に入ったのに・・・と思うけれど、著者は労働者ではなく大金持ちになりたかったそうだ。そう言えば、日本の教育は労働者になるためのモノであって、小中高とあまり役に立たない受験のための勉強をさせられているな。著者は知人の口車に乗せられ先物投資のカモにされ、抜けられなくなった。担保もないフリーターに何千万のお金を貸した人も人を見ているのだろうな。結局、著者は簿記や会計学や不動産関係の勉強をして、新たな借金をすることで自分の動かせるお金を作り、窮地を切り抜けていく。窮地に陥ったら、たらふく食べて寝るべし。2014/05/20
デビっちん
22
再読。おカネは本能とか直感で稼ぎ出せるような代物ではなく、理詰めに考えて稼ぐものということを再確認しました。動物の世界にはおカネは存在せず、人工的な経済環境でこそ成立するものだからです。2018/08/31
vinlandmbit
22
久々に再読。変わらず痺れる内容です。自分のお金との向き合い方を改めて見直す機会にしないとですね。。2018/05/30
Willie the Wildcat
19
世の中を知ることと、地道な努力。これらの大切さと実行の難しさ。核家族化が学びの機会と相談相手の喪失に最も影響している気がする。現代の物質主義も一攫千金を王道のような誤解に導く・・・。著者も”紆余曲折”を経て、会社勤めでの経験・資格などから自分を取り戻す。決して起死回生でもなければ運が良かっただけの話ではない。日々精進の結果。一方、ある程度の資産ができたにも関わらず時効ぎりぎりまで借金返済をせずに示談。本当にスジの通った対応かは疑問。手段とスジ。難しい判断だったのかもしれないが、唯一腹に落ちない点である。2012/08/17