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内容説明
民家を荒らして捕殺されたツキノワグマ。巣に残されていたのは、生まれたばかりの2匹の子グマだった。その子グマを引き取り育てた佐世保の動物園の奮闘ドキュメントを通して、動物と人間の共生を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
14
《私-図書館》母熊を駆逐されて、残された2匹のツキノワグマ。動物園で飼育されて、無事に育てられていく。飼育員さん達が、一所懸命な姿に、感動しました。今、2匹はどうしてるのかなあ。2021/06/04
杏子
9
教科書掲載図書&2010年感想文課題図書。子ども向けノンフィクションとしては、読みやすく共感も抱きやすい。母グマは外獣として殺されて、残された2頭の子グマたちが長崎県の動物園に引き取られた。見学者からの、「かわいそう。母グマを殺さなくても…」の声に、なぜそんなことになってしまったのか考えてほしい、と獣医師の先生の言葉。綺麗事では片付けられない野生動物の保護の実際について想像してみることができると思う。本当のことを書いた物語として、子どもたちに受け入れられてくれればと思う。そして考えるきっかけになれば。2023/07/10
よね
8
「今のままでは、いずれツキノワグマは、動物園にしかいない動物になってしまいます。」 動物で育てられた、生まれて間もないクマの兄妹。真っ黒なビーズのような目で、勢いよくミルクを飲み、広場を走る姿はまるでぬいぐるみのよう。なぜこんな小さな命が人間の手で育てられることになったのか…。人間が野生動物や自然環境とどう向き合わなければいけないか考える本。 小学校中学年向けノンフィクション。2020/09/12
kaizen@名古屋de朝活読書会
7
子グマを見ていると可愛いです。 親熊に教われて亡くなっている人もいると思います。 人間と自然、人間と他の動物との関わりを考える上で、 避けて通ることができない課題を知らせようとしています。 動物園が、動物の何を知らせるための施設なのか, 動物園の目的も考えさせられました。2012/03/16
かおりんご
6
児童書。泣けました。人と自然がどう関わっていけばいいのか、かわいそうという思いだけではなく、今できることは何なのか、そんなことを考えました。是非子どもたちに読んでもらいたいです。2010/07/26