DXの真髄 日本企業が変革すべき21の習慣病

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DXの真髄 日本企業が変革すべき21の習慣病

  • ISBN:9784296106332

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内容説明

コロナ禍の経験を通して、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を
推進している企業の優位性が明らかになった。
3密を避けた状況下でも、いつも通りにビジネスを進められる企業へと、
既にトランスフォーメーション(変革)していたからだ。

だが日本企業のDXは、海外企業に比べ、総じて遅れている。
IT(情報技術)活用のレベルが低いわけではなく、
新規事業アイデアが無いわけでもないが、日本企業はとにかく
「変革が苦手」なためにDXがうまくいっていない。

なぜ日本企業は変革できないのか。それは日本企業が無敵だった
バブル期までの成功体験をいまだに引きずっており、
この古い仕組みや企業文化が新しい時代への適応を阻む
「習慣病」となって社内にはびこっているからだ。

DXの成否を分けるのは、実はデジタル技術の活用方法ではなく、
この習慣病の克服とその先にある企業変革にある。
業務・組織・ITにはびこる習慣病にスポットを当て、
変革を遂げた6社のCxOインタビューや豊富な事例を通して、
DXを成功に導くための道を解説する。

目次

【主な内容】
第1章   「変われない日本企業」のDXの実態
第2章   「業務」の習慣病
第3章   「組織・人」の習慣病
第4章   「IT・新技術」の習慣病
第5章   変革を遂げた先進6社の取り組み
第6章   DXを成功に導くカギとは

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

プランクマン

15
DXと聞くとまずITサービスの活用による既存業務効率化あたりが浮かぶだろう。しかしその考えはほぼ不正解であり、逆にその考え方がDXの推進を妨げている。これが日本の多くの企業の現実だろう。かつて成功を収めた業務フローは時代遅れの成長阻害、業務負荷増大要因と捉えて問題ない。 DXはITを利用した「業務の変革」であり、既存業務の延長線上にあるものではない。Dの活用が重要であることは間違いないが、Xすなわちトランスフォームすることが目的である。全社、とりわけ経営陣の確固たる意志と協力が不可欠だ。2021/04/11

ぶう

9
コロナ禍の昨今、各企業がDXの実現に向けデジタル技術の活用に力を入れている。DXとは平たく言えばデジタル技術を用いた業務改革のこと。つまりはデジタル人財を多数揃えたところで、改革の下地が整っていなければDXは進まないのは明らか。AIやIoTなどデジタル技術の方に目がいきがちだが、本当に重要なのは改革を成功させる為の仕組み作り。過去の成功体験に縛られた既存事業に最適化した組織のままでは、改革を進めることは不可能。減点方式ではなくチャレンジを評価される制度に変えるなど人事戦略も合わせて見直していく必要あり。2021/01/23

よっしー@challenge

8
■デジタル化はあくまで手段。DXは社員個人の"変えられる"という意識改革が狙い。 ■日本はバブルの成功体験により無意識に"変えられない/前例踏襲"の悪癖が定着。 ■改革のポイントは同じく"成功体験"。 ■定型業務も目的の明確化、案件の重要度を細分化し緩急も。 ■"変えて良い"メッセージとして挑戦を促す人事評価制度へ。 ■海外現地法人や地方こそDX導入。単純作業が現地社員の意欲低下、帰属意識低下に帰結。 ■中国視察も一人で行くより行けるなら複数人で。進展した技術や危機感をダイレクトに共有させる仕組み作りを。2021/04/07

shinko0925

4
D:デジタルはあくまで技術・ツールであって、X:企業構造・ビジネスモデルの変革なくして、DXは成功しないことをあらためて痛感しました。だからこそ、特に「習慣病患者」多数の日本企業にはもの凄く難易度が高いと思います。。コロナ禍により強制的にDXの一歩を踏み出した日本企業。これから本当にトランスフォーメーションできる企業こそが、変われない他企業から抜け出し、生き残るのではないでしょうか。2021/08/04

とれっく

3
ウチの会社のことを話されているかのように、良くない事例に当てはまりました。 DXを進める前に一読必須の書です。2021/02/02

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