バイリンガルの世界へようこそ - 複数の言語を話すということ

個数:1
紙書籍版価格
¥3,300
  • 電子書籍

バイリンガルの世界へようこそ - 複数の言語を話すということ

  • ISBN:9784326299300

ファイル: /

内容説明

バイリンガルの定義や特徴を描き、どのようにしてバイリンガルになるかについて、その要因や、言語学や言語心理学からみたバイリンガリズムのさまざまな局面を紹介する。特に、バイリンガルは特殊な能力ではなく、全世界的に広く見られる現象であることを強調する。バイリンガル研究の第一人者による一般向けの平易な啓蒙書。

目次

日本語版序文


第1章 バイリンガルの世界
 バイリンガリズムをどのように定義するか
 フランス語圏の国々
 フランス

第2章 バイリンガリズムの特徴
 言語知識と言語使用
 なまり(アクセント)
 相補性の原理
 言語の変化
 言語モード
 言語の選択
 他の言語の介入
 他の言語が求めずとも入ってくるとき

第3章 バイリンガルになる
 バイリンガリズムになる要因
 同時的バイリンガリズム
 継続的バイリンガリズム
 バイリンガルの子どもとその複数言語
 家庭におけるバイリンガル
 バイリンガルの子どもと共に暮らす
 学校でのバイリンガリズム
 
第4章 バイリンガリズムのさまざまな側面
 バイリンガリズムのイメージ
 バイリンガリズムの種類を分類することの危険性
 バイリンガリズムの効果
 バイカルチュラリズム
 例外的なバイリンガル
 
結論

参考文献
監訳者あとがき
索 引
訳者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

24
バイリンガルを巡る様々な言説と現在の研究でわかっている事実を平易に解説した本。著者は自身もフランス語と英語に堪能なフランス人言語学者で、バイリンガル研究の第一人者。2つの言語を同じ水準で使いこなすことができる、いわゆる「均衡バイリンガル」は実際は非常に稀で、複言語話者の数パーセントにすぎない。外国で育てればバイリンガルになるという単純なものではなく、それぞれの言語の運用能力を維持し続けるのも大変。アイデンティティの問題も絡んでくる。メリットばかりが注目されるが、そうでない面も知れてよかった。2018/11/26

こたろう

2
複数言語を話せるようになるには、従来の説を覆す筆者の主張が興味深い本。小さな時から、複数言語に触れていないと複数言語を使用できなくなるというわけではなく、例え複数言語を使用できるようになっても、使用しなければ、主言語として使用できなくなるという点は面白かった。自転車のように一度覚えたら忘れないものではないらしい。また、某国は、自国の言語を強制するためにウソまでついて、自国の言語のみを使用させるなど、非道なことを行なっていたという歴史も興味深いし、某国らしいとも思った。2021/04/16

うすしお

1
事例がたくさんあってよかった2022/11/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13039329
  • ご注意事項