大戦略論 - 国際秩序をめぐる戦いと日本

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大戦略論 - 国際秩序をめぐる戦いと日本

  • 著者名:川崎剛
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 勁草書房(2020/11発売)
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  • ISBN:9784326302727

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内容説明

大戦略(グランド・ストラテジー)が悪ければ国運は傾き、良ければ国は隆盛する。では大戦略とは何なのか? どのように作り上げるものなのか? そして日本のとるべき大戦略とは? 大国がしのぎを削る権力政治をリアルに認識しながら、国際政治学の知見をつかい、いま日本に最も必要な疑問に答える。戦略論の「一歩上」をいく、日本人のための大戦略論の書がついに刊行!

目次

まえがき

序章 大戦略とは何か
 1 はじめに
 2 大戦略論の必要性
 3 ただし書き
 4 大戦略の定義と前提
 5 本書の構成

第1章 国際秩序を読み解く──覇権サイクルとは何か
 1 はじめに
 2 覇権サイクルの特徴
 3 覇権戦争としての第二次世界大戦,そして日本
 4 ポスト冷戦期
 5 おわりに

第2章 大戦略の全体像
 1 はじめに
 2 大戦略の論理構造
 3 戦略目的──戦略レベルの最高位
 4 五大政策目標──戦略レベルの具体的活動
 5 四つの政策プログラム
 6 四つの政策プログラムと五大政策目標との関係
 7 四つの政策課題
 8 おわりに

第3章 ハードパワーを高める
 1 はじめに
 2 ハードパワーとソフトパワーの違い
 3 ハードパワー
 4 サイバーパワー
 5 秩序戦におけるハードパワーの効用
 6 日本が採用すべき政策

第4章 ソフトパワーを育てる
 1 はじめに
 2 ソフトパワー
 3 日本が採用すべき政策──四つの原則

第5章 国際制度を戦略的に活用する
 1 はじめに
 2 国際政治学における制度の理解
 3 秩序戦における制度戦略
 4 国際公共財と新領域
 5 日本が採用すべき政策

第6章 ジオストラテジーを実践する
 1 はじめに
 2 陣営間闘争策の基本メニュー
 3 大国間の地政学的ゲーム──基本パターン
 4 ジオストラテジー特有の諸概念
 5 陣営別ジオストラテジー
 6 日本が採用すべき政策

第7章 不条理的状況に対応する
 1 はじめに
 2 一般的なもの
 3 国内体制特有のトラップ
 4 国際政治特有のもの
 5 現状維持国特有のもの
 6 おわりに

終章 日本がとるべき大戦略
 1 はじめに
 2 秩序戦の現状
 3 日本の大戦略の全体像
 4 自由民主主義モデル国家としての日本
 5 大戦略十カ条
 6 おわりに

あとがき

事項索引
人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バルジ

5
国際政治理論を基に日本の進むべき「大戦略」を論じた1冊。おそらく読者の政治的立ち位置によってその内容の妥当性が大きく異なるものであるが、個人的には妥当な内容だと感じる。本書では日本の追求すべき戦略方針として現行の自由民主主義を基にした開かれた世界を守るべきという立場である。それらを支える政策レベルの議論も本書は展開する。概ね秩序を巡る政策は古典的なリアリズムに依拠するも追求されるべき政策によってはリベラリズムとも採れる内容を提示し、頗るプラグマティックである。少々議論の幅が広すぎる嫌いもあるが学びも多い。2022/10/06

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