内容説明
不眠症、ナルコレプシー(居眠り病)、夢遊病……。睡眠の病はなぜ起きるのか?健康な睡眠には何が必要か?睡眠の専門家が、にわかに信じがたい驚きの症例から、脳の深淵に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
88
成人の約2/3は睡眠の質の悪さを自覚し、約1/10で慢性不眠症を認め、不眠患者の50%に何らかの精神障害の診断を受けている。ヒトは深く長く睡眠をとる唯一の動物であり、夢のないレム睡眠は意識の発達に重要な役割を果たしていることがわかりつつある。睡眠医学の専門家が興味深い症例を示し、その診断と機序を解説する。夢遊病・レム睡眠行動異常・睡眠時無呼吸症候群・情動脱力発作・むずむず足症候群・睡眠麻痺・睡眠時性的行動異常症・睡眠関連摂食障害・クライン・レビン症候群。映画インセプションの世界も近い未来なのかもしれない。2021/06/28
ばんだねいっぺい
26
一気読みには無理がある本だった。泳ぎながら眠るマグロのような魚の状態は、人もできるようだ。日中、覚醒していても局所的に睡眠状態となっていることも。どこでも、遺伝的要因の大きさが語られる。睡眠とは何かが、分かるにはやはり更なる研究が必要だ。2020/11/08
zoe
19
The Nocturnal Brain: Nightmares, Neuroscience and the Secret World of Sleep (2019). 本人は寝ているつもりでも、起き上がってモノを食べたり外出したりする。パートナーや監視カメラで気付く。睡眠のリズムに個性があるのは仕方がないが、周囲の理解があるのと無いのとでは、本人の気付きにすらつながらないのが難しそう。そう思うと程度の差はあれ、世の中には結構沢山の方がいるのでは。2021/01/30
くさてる
15
不眠症、日中の過剰な眠気、夢遊病、眠ったままの問題行動ナルコレプシー、むずむず足症候群、幻覚……そんな睡眠時に起きる様々な現象について、具体的なエピソードを基に解説した一冊。内容自体は興味深く面白かったですが、もうちょっと睡眠科学に取り組む著者の人となりが分かるような内容なら、もっととっつきやすかったかも。睡眠に悩むひとにおすすめです。2020/09/19
DEE
12
寝言や軽いイビキぐらいなら罪はないけど、体内時計が狂い続けたり、睡眠中にバイクを運転したり、さらには眠りながらレイプ未遂を起こし何年も収監されることになったりと、睡眠で人生が狂ってしまう人もいる。 多くの人にとって安らぎである睡眠が恐怖でしかないというのは絶望的に苦しいだろう。中には原因も治療法も不明な症状もあり状況はさらに厳しい。 それでも医師である著者との懸命な二人三脚で回復の糸口を見つけていく姿には希望を感じる。眠りを通して覗く脳の未知の領域はまだまだ解明されそうもないと痛感する。2020/10/09
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